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#02 悪天候のサンタクロース
前が見えない。
いろんな意味で。
まっ暗闇だ。
三つの意味で。
天候がかなり悪い。
今のこの空と、私の人生という名の空。
ふたつとも。
嫌われた。
天候と、良い上司に恵まれる運。
そのふたつに。
濡れている。
もうビショビショだ。
自らの瞳から溢れた涙と、空から溢れてきた涙によって。
こんなピンチは、どう乗り越えればいいのか。
三択ある。
サンタクロースだけに。
それは、逃げるか、やり遂げるか、もっと考えを巡らせるかだ。
すると、段々と、空が晴れ始めた。
天気がよくなってきた。
これで、気持ちも晴れ始めるだろう。
いい天気になった。
これが、いい転機となるだろう。