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秋の桜子詩集

秋 空気あまく

作者: 秋の桜子

春夏秋冬、息すえば

流れ込む 空気 


山の広葉樹

色鮮やかに染まりゆく


黄色、赤色紅色、橙

針葉樹、深く濃い緑


道端の猫じゃらし

つぶつぶと種子膨らます

薄の群れ 狐の尻尾の様に

ふわふわもこもこ 風揺れる


名残のちょうちょ

花開く嫁菜で密を吸う

薄紫の嫁菜の花

枯れ行く蓬の傍で花開く


春夏秋冬 息すえば

流れ込む空気


まん丸い 柿の実鈴なり

渋柿の 柿渋取るため植えられた 

今は用無し 小さいまん丸渋い柿


人は要らぬが熊はいる

冬眠する為 渋柿食う


いつの間にやら 無くなる渋い柿

昼の日差しで つやつや柿色 まん丸い



昼三時をすぎると 

山に吹く風 冷ややかで


すうと


呼吸


早に枯れた者達が 

醸し出すのだろうか

熟れた甘さが混ざってる



甘さが広がる 口の中


秋の風。甘い。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 最後 秋の風。甘い。 に、思わず 上手い。 でした。 彩り鮮やかな秋の景色を味覚で表現するとは!
[良い点] とても詩的で、かつ光景が目に浮かんできます。 最終行「秋の風。甘い。」ということが、実感として納得!
[良い点] 秋の自然を肌で感じながら、秋の味覚を頬張るのは贅沢で良いですね! [気になる点] 年々、秋が短くなっているような気がしています……
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