第6章:卒業試験2
会場から2回戦開始の案内が聞こえてきた。
「よし。次もやってやるぜーー」とオウガは気合入りまくりで立ち上がった。
セージとシードはオウガの後をとことこと付いて行って対戦会場へ入った。
「では準備出来次第開始します。」
3人は前回と同じ陣形で前衛をオウガとしセージとシードは後衛にまわった。
「あ、相手2人だよ」セージがつぶやいた。
よくみると相手は前衛が戦士2人で後衛がいない陣形だった。
1回戦で負傷の為とトーナメント表実は書いてあったが誰も確認していたなかった・・・。
一人は両手斧もう一人は盾と剣をもっていた。
オウガは戦士2人の状況に動揺しているのが見て取れたが時折手のひらを見つめながら
ぶつぶつと独り言をつぶやき、盾と剣を装備した。
「うわ。これだとどっちかの戦士私たちのほうにくるね。」セージが不安そうにいうと
「セージはこの場所でオウガと対戦する戦士へ攻撃してね。もう一人は僕が止めてみる。」
そういうとシードはオウガより少し下がってはいるが前にでた。
「おぃ。あぶねーぞ。」オウガが小さい声でシードへ話しかけた。
「うん。でも多分これが一番勝率があがるよ。」そういうとシードはにっこり笑い
魔法使いとは思えない拳闘士のようなファイティングポーズをとった。
みている会場の人たちが少しざわついていた・・・。
「では、準備できましたね。」「それでは・・開始」審判の掛け声とともに一斉に
相手戦士2人が突進してきた。
セージとシードはそれぞれ呪文を唱え始めた。
オウガの方へ両手斧の戦士が突っ込んでいった。
「ガキン、ガキン」と相手戦士は斧でオウガへ攻撃をかけたがオウガは冷静に盾で防いだ。
オウガの横をもう一人の戦士がとおりぬけシードめがけて突っ込んできた。
「まずはお前からだ」と戦士は言いながら剣を振りかぶった。
シードは相手が立ち止まったのにあわせ少しだけバックステップすると右手を前後させて
「ハンド」と呪文を唱えた。地面から突然巨大な岩状の手がでてきた。
「うわっ」と相手戦士が動揺し声を出した時には「ガシッ」と相手戦士を捕まえていた。
「くそっくそっ」と相手戦士はわめきながら巨大な手から逃れようともがいていた。
シードが更に安全を確保するためバックステップをしたとき丁度セージの放った火球が
うなりをあげてオウガと戦っている戦士へ飛んでいった。
「ガキン、ガキン」と相手戦士は斧で攻勢にでていたが火急が飛んできたのをみると
斧でとっさに受けの体勢をとった。
斧で火球を防ぐためにできたスキをオウガは見逃さなかった。
「だぁぁああ」オウガは叫びながら剣を素早く横一閃振りぬいた。
「ズバッ」と相手の腹を切ると「ぐぅぅ」と相手は呻き力なくうずくまった。
「ドスッ」とオウガはためらうことなくとどめをさすとすぐに後ろを振り向きシードをさがした。
「うわっ・・・なんだこれ・・。」巨大な手に相手戦士が捕まっているのををみて
オウガがあっけにとられていると。
「オウガ、この魔法もう解けちゃうから・・いそいで」とシードは少しあせりながら言い
更にバックステップした。
「おう、まかせろ」とオウガはシードが無事で安心しながらも急いで相手戦士の側へいった。
そのときだった「フッ」と巨大な手が崩れるようになくなった。
相手戦士はすぐに突進しようと構えたが、オウガが視界に入りすぐに構えを解き降参した。
1対3では勝ち目がないと判断したのだった。
「よっしゃーー」オウガの大きな声が会場中にひびいた。
「それまで」勝ったパーティーは会場奥の控え室で待機してください。
「おっ、パーティーへったから控え室で待機になったぞ。」
3人は一人も負傷することなく順調に勝ち上がっていった。




