Ep.74 暗黒戦争~序章の終わり~
あぁ!!すみません!
三話更新になってなかった!!
遅れながらに今更新致します!
さて、どうなるか。
残るは魔王と勇者たちの戦いのみ。
野に放たれている眷属たちはとりあえずは放置である。
というのも、魔王が全力戦闘中なためか統率がうまく取れていない。
正直なところ、助かる。
マーヤは攻撃性能はずば抜けて高い。
そのせいか、人々を傷付けないように立ち回るのはそれなりに難しいのだ。
気をつければいい話ではあるのだが、人数が人数だけに眷属とされた人々の安全は確実に保証できない。
という訳で、放置、である。
さて、現状であるが、戦闘の内容自体は最初と変わらない。
勇者が突っ込んで、魔王に挑む。そして、聖女が治す。
実に単調である。
しかし、時と一緒に変わっているのが一つ。
立ち向かう度、勇者のスピードや力、つまりは攻撃性能が徐々に上昇しているのだ。
やはり、そういう系の能力を有しているのだろう。
彼の戦闘スタイルにここまでベストマッチしている能力はないのかもしれない。いや、一応彼が自身の能力に合わせた使い方をしているかもしれないが。
対する魔王はそれなりに焦っているようだ。無理もない。何度も何度も立ち向かってくる敵の力が刻一刻と上がり続けている上、唐突に信頼する部下の反応が消えたのだから。
だが、王たる者、常に冷静に判断できなければ最悪の事態を招いてしまう。これに関しては私が言う資格はないのかもしれないがね。
戦闘開始から間もなく四十分程。戦闘は最終局面を迎えた。
魔王が最後の切り札を行使した。
先の対戦でも見た、『魔王の力』だ。
魔王がその力を行使した瞬間、すべての魔法、及び外界に働きかけている能力の効果が打ち消される。
魔力のことは考えず、常時魔力が外にダダ漏れだった勇者の魔力も消される。
だが、一番追い詰められているのは聖女である。得意の回復魔法がすべて使えなくなったのだ。これでは、勇者の無茶な動きのケアができない。
同時に魔王もこの行動はかなりの賭けであった。実はこの行動、魔王にとってもリスクがあるのだ。魔王の力の影響中は、魔王とて魔法の行使が不可能になる。貯めておいた、攻撃魔法や強化系の魔法はもちろん、唯一の長所であった吸血鬼特有の再生能力も効果がほとんど期待できないのだ。
メリットに対し、デメリットがかなり大きい。そのため、この行動は結果的に言えばよくなかったと言えるかもしれない。
だが、魔王はこれに賭けたのだ。
迷わず勇者をひたすらに殴る魔王。
しかし、ここで思いがけない事態が発生する。
勇者から青い光が発せられ、周囲に広がった。
紛れもなく、ナツトが使っていた『勇者の力』だ。
思えばナツトも魔王が『魔王の力』を行使したタイミングで、『勇者の力』に目覚めた。
もしかすると、この二つの力は共鳴し合う力なのかもしれない。
魔王の力と勇者の力、この二つが互いに互いの効果を打ち消し合う。
魔王は自身の切り札があっさりと打ち消されたことに驚愕し、動揺でその場で思考停止した。
これが勝負の決め手となった。
先程までに比べてかなり遅く勇者が魔王に詰め寄った。だが、それにも関わらず、魔王は避けることが出来ずその身に勇者の太刀を受ける。勇者はそのまま魔王を上半身と下半身に斬り分けた。
本来ならば、この程度の傷吸血鬼達の致命傷には到底なり得ない。しかし、魔王の力によってその効き目は弱くなっている。
しかし、魔王の力は勇者の力によって打ち消されたはずだが、依然魔王も聖女も魔法を使おうとする様子は見られない。仮定であるが、魔王の力と勇者の力が互いに打ち消し合った直後はしばらく魔法が使えなくなるのだろうか。
そのまま魔王は体が散り散りになって、完全に消えた。時間をおいても、復活する素振りは見えない。やはり此度の魔王は前回に比べ数段以上劣るようだったが、こうして無事倒すことができたのは世界にとって明るい知らせであるだろう。
戦闘を振り返ると、内容の割にはそれなりに収穫があった。
この後じっくりと再考し直したい、ところであるが戦争は終わったので今度はその後始末に世界が追われることとなる。
幸いにも、ラーテル王国はこの戦争に足してガッツリ関わっているわけではないので、この戦争に対するやるべきことは他国よりかは幾分少ないであろう。
こうして、再び混乱に世界は陥ったが、前回同様勇者という別のところからやって来た勇者という存在によって世界は希望を手に入れ、平和に向けて歩み出した。
…となっていたら、どんなによかっただろうか。
二代目魔王を倒して僅か三か月後。
主大陸に存在していた百近くの国の内、八割以上がその名を地図から消した。
後に、白永歴史上最悪と言われる、世界中を巻き込んだ事件が発生したのだ。
この事件は、その規模から戦争と人々の間で認知され、歴史の専門家たちの間では、先の二代目魔王との戦いもこの戦争に含めるか否かの論争が度々起きているが、世間一般的には含まれる、とされている。人々は、先の魔王との戦いはこの事件のきっかけである、と思われていが、実はこれには全くの根拠はない。しかし、これら二つの大事件が短いスパンで起きたこともあってか、一緒にされて呼ばれることが多いのだ。
その戦争の呼び名は、昔もナツトが転生を無事果たした現在でも変わらない。
数多の国が崩壊したことで、人々は当時の地図のそれぞれの国があった所を黒く塗りつぶした。そしてそれがあまりにも多くの数であったため、主大陸がほとんど真っ黒に染め上がった。
人々は言った。
「これは、暗黒の時代の到来だ。この戦争は暗黒戦争である」、と。
すみませんでした。投稿予定日の設定が間違っていました。
ご迷惑おかけしました。




