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千年ぶりだね、大英雄  作者: 十五夜
【第4章】初代勇者の学園生活►中等部編◄
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Ep.60 思い出

素晴らしいぐらいに晴天である。


予定通り、ナツトたち修学旅行生一行はキュリオウラでも有名な観光名所に来ていた。

ここいら一帯に何か所も歴史的、文化的に価値のある観光名所が集中しており、キュリオウラに観光に行くなら真っ先に候補に挙がるほど有名である。


そのため、観光客がそれなりに多く、極力人が集中しているところは避けて通るのがいいだろう。


生徒たちが説明を受けている間に各教員はそれぞれの持ち場に散らばる。

生徒たちが遠くまで行かない用の措置であると思われるが、転移魔法で完全に無視することになりそうだ。


ちなみに、ミューカだけは持ち場がない。適当に変装してのんびり歩き回るそうだ。

以前、一般人に声をかけられ、「写真お願いします」となったそうだ。一人が言いだしたらもう一人、もう一人と…気付けばとんでもなく長い列が出来上がったそうだ。以来、変装をした上に認識阻害の魔法を自身に使用して気付かれないように努めているそうだ。


まぁ、そんなこと、今はどうでもいいんだ。


「なぁなぁ、次あっち行こうぜ!」


「落ち着け、ウル。そんなに飛ばしたら後半体力持たないよ」


傍から見てもテンションが超高いウルヴァロをイアノンが落ち着かせようとする。ウルヴァロは相当楽しみにしていたのだろう。今日の朝からとても元気だった。


「逆になんでお前らはそんなに落ち着いてるの!?テンション上がるよね?普通!」


「まぁ、気持ちはわかるよ。内心上がってるのは確かだし」


「「うんうん」」


ナツトの答えにイアノンとガルノラルクが同意するように首を縦に振った。実際ナツトの言うように、みな、年の割に大人びすぎて表に出ないだけで、テンションは高い。そもそもの話、テンションが下がる要素はないだろう。


「さて、立ち話もなんだし歩きながら話そう」


イアノンの提案で、一行は歩き出すことになった。

まずはプラン通り、指定された範囲内を楽しみ尽くす。お土産等々の料金は気にする必要はない。また、昼食もここで済ませる必要があるので、事前に頭に入れておいた地図にプロットした食事処をチェックしていく。転移魔法というチートがあるので、例えどんなに離れようが、魔力さえあればどうにでもなる。




そんなこんなで、観光を楽しむこと数時間。粗方回り終え、更に少し遅めの昼食も済ませたので、そろそろ例の計画を開始してもいい段階になってきた。


「………よし、そろそろいいだろ」


そんなナツトの考えを言うように、ガルノラルクがボソッとみんなに聞こえるぐらいの声量で呟いた。

全員、その一声でピタッと歩みを止めた。


「それもそうだね」


ナツトもそれに賛成の言葉を返した。


「じゃあ、一瞬あっちに行こうか」


ナツトはそのまま全員を人目につかない場所に誘導した。誰かに見られていないかチェックを済ませた後、準備しておいた転移魔法を発動させ、あっという間にナツトたちはその場から消えた。






「すっげー!おい、虹だぞ!虹!」


「うぉぉ、写真撮りてぇ」


はしゃいでいるのはウルヴァロとガルノラルク。それも仕方ない。想像以上の景色が広がっていたからだ。


何箇所か回ったナツトたちは、観光名所の一つである、とある塔の屋上に来ていた。


その塔は、山の山頂に建てられており、塔自体もかなり高い。そのため、かなりの高さから眼下に広がる街を一望することができるのだ。


日も傾き、時間的に回る場所はここが最後。


シメはいい景色で終わらせようと考えていたが、どうやら正解だったらしい。


実はこの塔の前に行った場所は雨が降っていた。急な雨だったので、少しばかり濡れてしまった。


塔に転移したら雨は降っていなかったので、局所的な雨だったようだ。


そして、いざ景色を見てみると、そこには美しい街並みとその上空にかかる巨大な虹のアーチ。絶景である。


「あ、カメラあるよ」


ナツトはガルノラルクの言葉に思い出したかのように返した。

カメラは既にこの世界に一般的に広まっている。当然ナツトは購入済みであった。


「マジか!天才か!?貸してくれ、俺が撮る」


ナツトは言われた通りカメラをガルノラルクに渡し、一番景色が綺麗に見えるところにみんなで並んだ。


「おいこれ、最新モデルじゃないか?ガチかよ…まあ、いい、カメラを空中で固定して、と」


ガルノラルクは魔法でカメラを固定し、みんなの中に入る。


「よし、撮るぞ。はい、チーズ」


ガルノラルクはカメラを自身の能力を使ってシャッターを切った。離れていても自身の思うように操作できるのが彼の能力の面白いところだ。

彼の能力と同じようなことをしようとすると、そうだな風魔法をかなり弄る感じになるだろうか。まぁ、率先してやりたくなるようなものではないな。


「いい感じだね」


写真を確認したナツトはそう言った。


「だろ?」


「じゃあ、これは帰ってから写真にして配るからそれまで待ってて」


「了解」


「ありがとう」


これでやることは終了。この景色は少し名残惜しいけど、時間も迫っているのでさっさと転移して戻ることにした。


少し、()()()()を食らった気もするが、どうやら杞憂だったかもしれないな。



ちょっと短かったかな?まぁいいけど。


さて、やっとといったところかな?

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