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千年ぶりだね、大英雄  作者: 十五夜
【第4章】初代勇者の学園生活►中等部編◄
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Ep.59 とある修学旅行生の心の内

博物館での予定を完了したナツト達一行は、その後学園が予約した観光バスに乗り彼らが泊まる宿泊施設に到着していた。


今は、到着後約三十分。全体で注意することを聞き終え、ようやく各自の部屋に入って腰かけることができたという具合である。


部屋はそれなりに広く、一つの部屋を四人一グループで共有するのだ。

何部屋か確認してきたがどこの間取りも入り口を入って左右どちらかにトイレ兼シャワー室、そしてその奥はリビングルームとベッドルームが一緒になった部屋となっていた。


テレビのようなものも置いてあるし、暇つぶしにはなるだろう。

後、魔法の世界特有の「室内では特に炎系の魔法使用禁止」という張り紙が張ってある。その下には、上記以外の魔法使用は構わないが、損害があった場合修理代を全額請求する、と赤字で書いてある。


まぁ、日本でいうところの煙草みたいな扱いだな。適切にしろよ、って訳だ。

…こっちにも煙草のようなものはあるけど。


部屋に設置されている窓からは夕日に焼かれるきれいな海とビーチが見える。一言で言うなら絶景である。生憎、季節が違うので海は開放されていないが、気分はここで味わうことができる。


部屋でもう少しのんびりしたかったが、班長会議で呼び出される。日本の一般的な修学旅行と同様、各部屋にメンバーをまとめる班長が設定されている。その性質上、班長は先生基準でしっかりした者に任されるわけだが、その一人にナツトは見事抜擢されていた。

もちろん他の班の班長も呼び出されている。


今後の流れと、準備しておくことなどなど大事なことをズレがないか確認した後、各自部屋に戻る。


部屋の中に入ると、一人を残して他二人はどこかに行っていた。


「シルバ、他の二人は?」


ナツトは部屋に残ってテレビを見ていた少年に話しかけた。


「遊ぶっていってどっか行っちゃった」


少年__シルバは少し小さな声でそう返した。

この子は落ち着いた子でとてもマイペースである。そのため少し周りとテンションが合わないときがあるが、自分の好きなことの話題になると明るくなる、そんな子である。


後の二人は、まぁ、元気いっぱいの似た者同士って感じだな。うん。


「じゃあ…伝えたいことがあるから二人帰ってきたら、呼び止めておいてくれるかな?僕もちょっと探してくる」


「わかった」



それから先のことは詳しく言う必要もないだろう。簡単に行こう。

あの後すぐに近くの部屋で枕投げしていたルームメイト二人を見つけ、呼び戻した。やんちゃな奴らだが、言うことは聞いてくれるので安心している。


事前の班長会議で話し合った通りに、ルームメイトを引き連れて大浴場に行った。予想の倍は広く、広々と浸かることができた。

こういう団体旅行のときこそ、今のようなちょっとしたリラックスがいつも以上に最高だと深く感じることができるのだ。


入浴後、サッと魔法で体全体を乾かし、心身ともにさっぱりする。本当に汎用性の高い魔法だ。最近では、肌の保湿などなどそっち方面の魔法も開発されており、人の美容に対する意識というものは高まっている。それでは美容品は売れないんじゃないかと感じるかもしれないが、例のごとく、こういう系の魔法は扱いが難しく、調整をミスったら逆効果になる…みたいなことも多々あるわけだ。

千年前は、戦闘方法の一つとしてしか見られてこなかった魔法が、こうして人々の生活に寄り添っているというのは感慨深いことである。


話は戻って、嬉しいことに大浴場を出てすぐの場所に冷たい飲み物が置いてあったので、こっそりと購入してグイっと飲み干す。最高である。

あ、お酒じゃないからね。清涼飲料水だから。


その後すぐにバイキング形式の夕食があり、みんなでワイワイ盛り上がった。


就寝時間までは、自由時間であったがナツトは基本的に部屋からは出ず、テレビややって来た別の部屋の人たちと談笑をして時間を過ごした。


明日は、グループで街を観光するのが最大のイベントである。ここ『キュリオウラ』は観光事業に力を入れているだけあって観光名所が多い。

事前の調べでいろいろ行きたいところをピックアップしている。

距離が離れていて、自由行動時間内に回りきれないところもあるが…忘れてはいけない、ここは魔法の存在する世界。観光名所までの景色を歩きながら楽しむという時間は削れてしまうが、転移魔法を使えば余裕で回りきることができるのだ。

事前に配られた冊子には転移魔法を使ったら駄目とは一言も書いていない。

まぁ、生徒が転移魔法を使うとは想定していないからな。完全に屁理屈であるが、問題が起きなければ何も心配はいらない。

残る問題となるものはグループのメンバーだが、これは心配いらない。一緒に回るメンバーはナツトを含め四人。イアノン、ガルノラルク、そしてウルヴァロである。

…要はいつものメンバーだな。

彼らは既にナツトが転移魔法を使えることを知っている上、行きたい場所を言ったら乗り気で賛成した。

つまりは既に根回しが完了してある状態である。

転移に必要となる、行きたい観光名所の座標情報は当然入手済み。転移魔法の魔法陣にこの情報を入れたら今からでも行こうと思えば行けるわけだ。

まさにチート、これぞ転移魔法。行ったことあるない関係なしに位置情報さえあれば問答無用で行ける。交通機関殺しの最高で最強の魔法である。


さぁて、ここからが旅行の本番。胸が躍るとはまさにこのことだろう。



…この後、ナツトは楽しみでなかなか寝付けなかったのは言うまでもないだろう。



あっれぇぇぇ??

これ絶対Ep.60で終わらないなぁ!?何故だ!?どこで間違えた!


…いや間違えてはいないけど、予定通りにはならないものですね…。


今回は所謂平和回?でかつ特に話が進まないアレですね。しかし、書いてて思うけど普通に修学旅行。魔法がなければホントに剣と魔法の世界かどうか怪しくなってきます。


少なくともあと二話は……かかるな、うん。皆様、どうか気長にお待ちください。


ではでは~

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