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千年ぶりだね、大英雄  作者: 十五夜
【第4章】初代勇者の学園生活►中等部編◄
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Ep.56 日常の一コマ

さりげなく時間結構経っています。


もう少しのんびり行こうかなと思っていたけど、書くことなくなりそうなので四章ちゃっちゃと終わりにして、次の章へ進むことに決めました。

某国某所。ある部屋で二人の人間が話し合っていた。部屋は狭くもなく広くもなくといった広さであり、部屋の中央に黒い円卓が設置されており、その周囲に三つ豪華で座り心地のよさそうな椅子が向かい合うように置かれている。


ただ、今は二人しかいないので、一つだけ空席であった。


「準備は?」


小太りの男が短く言った。


「順調です」


すぐにもう一人の少年のような背丈の低い者が答えた。


「よし。ならば、もう一つの時期が近いものを詰めていくとしよう」


「了解しました。では、彼も呼びましょうか」


「そうであるな」


その後すぐに呼び出されたであろう細身の男が入室してくる。


「お待たせ致しました」


「構わん。それより、さっさと話を進めたい。そこに座れ」


「はっ」


入室してきた細身の男は急ぎ足で空いている席に座った。


それを先に座っていた二人が見届けた後、一人が姿勢を正し、話し出した。


話し出した者は、少年のような者であった。


「では、作戦を改めて説明する。時は一か月後。場所はラーテル王国の大都市の一つ『キュリオウラ』にて行う。作戦理想目的はネララバーグ王国の王子、イアノン・ネララバーグの殺害である。作戦は漏洩を回避するためお前にしか伝えない。実行犯は手練れだが王子暗殺のみを伝えた者を使う。質問は?」


「はい、失礼ですがそれだけ簡単に済ませると当日の動きに支障が出るのでは?」


細身の男は特に遠慮するような素振りもなく質問を投げかけた。


「確かにその可能性はある。だが、この作戦の真の目的は________である」


「……成程、了解しました」


真の目的を聞いた細身の男は納得した表情を見せる。


「気をつけろよ、王子は勇者の生まれ変わりの可能性があるからな」


「…前も思ったが、その話根拠はあるのか?」


暫く鎮座していた一番綺麗な椅子に座っていた小太りの男が口を開いた。


「ありません。ですが、強いて言うなら能力が似通っている、と言う点でしょうか」


「ふむん、確かに根拠にはなり得ないな…まあいいだろう。おい、問題なく遂行できるか?」


「はっ、準備時間があれば、作戦目的は達成できるかと」


「わかった、ではこのまま進めることで決定しよう」


それを聞いた小太りの男は、笑みを浮かべていた。








最近…というより転生してから日が経つのが早い、とつくづく感じている。


学園に入学した以外で特に大きな変化等はなかったのだが、流れるように毎日が過ぎ、一年生が終わり、二年生も中盤を過ぎた。


別に成長期っていう年齢ではないので身長も大して…いやほとんど変化していない。


あぁ、変化があったとするならば、ガルノラルクがAクラスへ転入してきたことだろうか。彼は前のクラスで優秀な成績を残した結果、クラス転入の申請が通ったのだ。普段から気さくで多くの同級生たちと仲良く接し、信頼も厚い、いいやつだ。



僕はって?

傲ってはいないが、かなり信頼を集めているとは周りの反応から察している。

クラス、いや学年の多くは年相応のお子様なので、やんちゃなところは多々あるが、慣れたら可愛いものだ。それに、最近では特にクラス内の仲がかなり深くなっているので、よく魔法の練習に付き合ってほしいとか効率化等々の相談を受けるようになった。

さっき、お子様とは言ったが、一人一人が優秀な子達で呑み込みが早く教えがいがあるというもの。ついうっかり熱くなりすぎることがあったりするが、それはご愛嬌というわけで。


そういえば、前にコソッとクラスメイトが自分のことに対して話していたのを聞いたことがある。陰口かな、とか考えたがそうではなかった。

会話の内容を簡単にまとめると、僕、ナツトは「優しくて頼りになるけど怒らせたら絶対怖いタイプ」らしい。


そういうなのだろうか?わからない。学園…いや転生してからまともに怒ったことがないから何とも言えないな。

でも、取り敢えず頼りにはなるらしい。


後、入学当初から気兼ねなく王族二人組と話していた点と、魔法授業でそれなりに暴れた?せいでクラスの裏ボス的な立ち位置になっている。


そんな怖いポジションにつくのは少々解せない…と言いたいところではあるが、仕方のなかったことだと割り切っている。



そうだ。部活動?いやサークル活動?…どっちでもいいがそういう類の活動も参加したな。入ったのは『魔導技術研究部』と呼ばれているところだ。

なんでも科学と魔法を融合させた分野の一つで、機械などに陣魔法などを組み込んだ実用性のあるものを作ることが目標であるということだ。

何か新しいことをやってみたかったし、こういうことは前々から興味あったのでチャレンジしてみたのだ。

この団体の先輩方からは中等部一年生が入部することはとても珍しいとかで、よくわからないがサークル内で可愛がられている気がする。




とまぁ、すっごく学生生活を満喫しているわけである。




「よし、お前ら。これから資料を配るぞ。内容はお楽しみの中等部旅行だ」


クラスの特に男子たちが歓喜の声で叫ぶ。

それもそのはず、もうすぐ中等部最後の一大イベントである中等部旅行があるからだ。

位置付け的には修学旅行と考えてもらって相違ない。


中等部と高等部でそれぞれ一回、旅行イベントがある。中等部は二年生の後半に差し掛かったあたりで行くのが例年の流れだ。


行き先は、ラーテル王国きってのリゾート都市として知られている『キュリオウラ』である。二泊三日の充実した旅行。綺麗なビーチの見えるホテルに観光、楽しい日々が待っているわけだ。


ナツト自身もそれなりに浮かれていた。旅行なんてかなり久しぶりだし、キュリオウラには行ったことがない。自由時間でどこを回ろうかと妄想が膨らむ。前々からリサーチしておかなければいけないなと、心の中で考えている。


「楽しみなのはわかるが、お前らの多くは先に現実を見ろよ?旅行の前に大事な大事なテストがあるからな」


担任のその言葉ではしゃいでいた生徒の多くが雷に打たれたかのようにピシリと止まった。夢の世界から一瞬で現実に戻されるとは、まさにこのことであると言えるだろう。

その変わりように、担任は思わず笑っていた。


ナツトもそれを眺め、ふと窓から見える木から鳥が羽ばたいていくのを見て、「平和だな」としみじみ思っていた。



最近、気が付いたら朝御飯だったり昼御飯を抜かしてしまうので意図せずダイエットしてしまっている…。一日の栄養絶対足りてない、とたまに思います。


おっと、どうでもいいことを話してしまい失礼。


次回から四章最後の山場、始まります。


ではでは。

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