Ep.138 高等部修学旅行⑤-間者騒動-
「理由を聞かせてもらっていいかな?」
「つい三分前だ。報告によると教会に潜入している部下がいるのだが、名前を偽っている事がバレたらしい。これだけなら、自力で逃げてもらうつもりだったが、見破ったのがどうやら勇者らしい。未だ謎に満ちている『勇者の力』にて偽装したステータスを無効化し、その上で鑑定をされたみたいだ。それによって普段の名前と違う事が判明したそうだ。勇者の鑑定の練度が低く、それ以上の情報を抜かれることがなかったのが幸いであるが」
偽名がバレただけなのに、逃げるほどか?……と言われそうだが、一縷の疑いでも持たれたら終わりなのだ。
名を偽るという事は、身分を偽るもの同義みたいなものだ。
厳しい審査を抜けてようやく入れる教会のような場所なら尚更だ。よって早々に切り上げたのは英断と言えるだろう。
「成程、つまり逃走中に勇者の力を使われたらその人物が逃げられない可能性があるけど、同じ勇者の僕ならそうなっても救い出せる可能性がある……と」
「そういうことだね」
「でも、前にミューカに言っているけど、今僕は勇者の力を使おうと思っても使えないよ?」
帰還してから何年も経つが、ナツトは定期的にミューカの検査を受けている。そして、毎度の如く勇者の力は眠ったように使えない状況が続いている。
「もちろん、承知の上だ。でも、君に鑑定が効かないと言うことはあの力を失ってはいないということだ」
「それはそうだね」
確かにアルティオの言う通り、ナツトに対して真の意味で鑑定は効かず、無効化される。
偽装された「シャック」という人物のステータスは確認できるが、それまでだ。
まぁ、この辺りのことはこの際どうでもいい。
「目には目を、歯には歯を」方式だ。勇者の力には勇者の力をぶつけるという認識でいい。
「でも、考えうる上で適任とは言え、リスクのあるこんなことを他でもない君に頼むのは間違っている。……友人としては、出来たら、この話は断ってほしい」
「気にしなくていいよ。勇者ナツトっていう存在は大きいのだと思うけど、話を聞く分にその潜入している人はアルティオにとって大事な人の一人なんでしょ?なら、行くよ。その人の脱出の手伝いをするでいい?」
「……ありがとう。そうだね、脱出の手伝いだけでいい。戦闘は極力避けて欲しい」
「了解した」
「そうだ、前に渡した道具があるだろう?それを使ってくれ」
確かに以前渡されていたな。
収納魔法の中にしまっていたはずだ。小さい箱のようなものだが、簡易的な収納魔法が組み込まれた箱のようだ。
早速中を開けて、確認をする。
「えー……と、おぉ、マントに撹乱粉、真っ白なお面まで」
中に入っていたのは、まさにスパイセットと呼べるものであった。
撹乱粉は中等部の修学旅行を思い出す。これを使われて上手い具合に逃げられたものだ。
「万が一の為に渡しておいて正解だった。どれもこういう場面では使える道具だ。使ってくれ」
「ありがとう。じゃあ行ってくるよ」
「頼んだ。この端末に教会の構造と対象が身に付けている特殊な発信器が映るようにしてある」
十分過ぎるぐらいに装備が整っている。マントを羽織り、聖国の闇夜を爆速で駆ける。
……というか、この装備着てみてわかったが、性能が高過ぎる。
フード付き足首ほどまである黒マントには鑑定妨害、認識阻害、防護、体格操作、魔力波長変更などの魔法が組み込まれている。
中でも魔力波長変更がなかなかやっていて、本人の魔力の波長をただ変えるだけではなく、特定の人間の魔力の波長になるように設定が出来るようだ。これによって魔法を使った後に残る残存魔力の波長によって個人を特定されることを防げるわけだ。
白い仮面には、催眠系妨害、着脱任意化、声色変更などの魔法が組み込まれている。敵の攻撃で仮面が外れる心配が無いのは有難い。もちろん、装着しても視界が遮られることはなく、仮面なんて付けてないのでは無いかと思うぐらいには普段の感覚と変わらない。
そんな感じで、最新鋭を組み込めるだけ組み込んでみましたと感じるようなふざけた性能を誇っている。
仮にこんなものが出回れば、世が混沌と化しそうだ。犯罪が起きても、特定は困難。
敢えて口には出さないが、個人が持っていて良いものではないだろう。
でも、折角だしマントの性能も沢山試すとしよう。僕としても、特定されるのは御免だし、何より普通に考えて今からやろうとしていることは建造物侵入といった犯罪に該当することだろう。
だかしかし。
アルティオという国王様からの勅命という大義名分がある。
まぁ、他国でそれをやっているのは大問題この上ない話なのだが。
移動しながら、マントの体格操作を使ってみる。そうだな、身長を低くしておこうか。
……おぉ、確かに背が縮んでる。どう言う魔法を組み合わせたらこうなるんだ?面白いな。
魔法化もしていない、普通の肉体なのにこんなに簡単に肉体操作が出来るとは、流石技術大国。無茶苦茶だ。
声も変えよう。そうだな、男かも女かもわからない中性的な声に調整して、更に合成音っぽくしておこう。
「あー」
試しに声を出してみる。
うん、違和感が凄い。機械音みたいになっちゃった。
まぁ、なんだっていい。
教会はもうすぐだ。
「……結界があるな……当たり前か。かなり…いやとても強固だ……」
入る分には特に問題はない。強固であるが、能力を使えばなんて事はない。
問題は入る場所だ。
……下の方からこっそり入るか。
ナツトは来た方向から逆の方へ向かって降り立ち、結界の地面と接している場所に人一人通れるだけの隙間を空けて、侵入を果たした。
同時に『権能:誘導』により、結界を維持する魔力の流れをうまい具合に操作し、結界に穴が空いた事を悟られないように細工することも忘れない。
発信器の場所は……。おっけー、こっちか。この速さは走っているな。見つかって逃走中と言った具合か?
少し急ぐか。
「待て!逃がさないぞ、スパイめ!」
流星は身体強化の魔法を使ってその人物を追いかける。
自分が見つけ出した怪しい人物。こんな場所で名前を偽るなんてスパイに決まっている。
現に、その人物は逃走している。それが何よりの証拠だ。
その人物は、よく訓練でアドバイスをくれた。そのおかげで強くなったし、感謝もしていた。
「ランデロです。見た目は頼りないおっさんだけど、兵隊長の一人です」
初めて会った時、彼はそう自己紹介したのを覚えている。人当たりも良く、話しかけやすかった。実力も隊長の名に恥じないものであり、剣の基礎は彼から教わった、いわば師匠的な人だ。
そのためか、教会にいる兵士の中で一番印象に残っており、名前を覚えている数少ない人物だった。
秋楽が魔王討伐の責務を放棄してサルビアちゃんを無理矢理連れて行き、逃走したらしい。
それを聞いた時、ボクは怒りで心が煮えたぎった。そして、同時に思ったんだ。
幾ら彼でも、手際良く教会を脱出できるものなのか、って。彼が逃げる時にその目撃者はごく少数で、どこに逃げて行ったかも不明。
そんな都合のいい話は普通ない。
ボクは思った。脱出の手伝いをした協力者がいるって。
そして、ボクは出来るだけ多くの人を集めて、習ったばかりの勇者の力を解放した。そして、その後に鑑定魔法を使ってその場にいた人を見て行った。
覚えられるかどうかは不安要素だったけど、その心配はある意味必要なかった。
スパイじゃなかったらいいなって思った人を見たら、スパイの可能性があった。
ただそれだけだ。
でも名前が違う、それだけでスパイだと決めつけるのは違う。
だから、誰にも言わずにその人を呼び出して直接聞いた。貴方はスパイですかって。
その場では、彼は違いますよっていつもの笑顔で言ってくれた。その顔はとても嘘をついているようには見えなくて、それ以上聞かなかった。
でも、やっぱり不安になって、もう一度話に行こうと思い、彼の部屋に行った時に後悔した。
彼の部屋だった場所は一切の痕跡が消されており、もぬけの殻だった。
ボクは走った。失態だ。
怪しい人物に心を許してしまった。
時間はまだ経っていない。まだ、奴が教会内にいることに賭け、奴がよくいた場所を重点的に回った。
そして、見つけた。
奴を全力で追いかける。道中偶々すれちがった桜ちゃんにスパイだと伝え、みんなを連れて来てと言う事ができた。
もちろん、スパイだ、と叫んでいるが、奴は元々人通りの少ない通路を通っているため効果は薄い。それに夜遅いため人通りはさらに少ない。
それでも、人伝で話は伝わるだろう。少しずつ兵士達が動き始めているみたいだ。
「逃がさないぞ、魔王の手先めっ!」
狡猾な魔王の手先に違いない。ボクと親しくなって情報を引き出そうなんて、最低なヤツだ。絶対に許さない。
「追い詰めたぞ!観念しろ!」
そして遂に、屋外のとある広場に追い詰めるに至った。
着いてすぐに他の勇者も到着する。兵士達も徐々に集まって周りを取り囲み始める。
ほぼ袋の鼠である。
「ノロノロ居続けたのが裏目に出たな!最後の警告だ!大人しく投降しろ!お前は強いが、ボク達勇者全員と兵士達を相手するのは不可能だろ!無意味な抵抗はやめろ!」
「ふふふ、無意味な抵抗…ですか。果たして本当にそうか試してみますか?」
「強がりはやめろ!ボクを騙していたその罪、償ってもらうぞ!!うぉぉぉぉ……喰らえ!永遠なる光線!!」
モロに喰らってもギリギリ死なない程度の威力に調整している。大事な情報源だ。捕える一択である。
無傷で捕えられるのが一番であるが、無理だとわかったので、仕方のない事だ。
初手に繰り出す、自身の最強技。勝利を確信し、自身の必殺技で終わらせにかかる。慌ててボクの技の攻撃範囲内にいる兵士達が逃げる。
済まないと感じだが、事前に声をかけるわけにもいかない。逃がさないためだ。許してくれ。
「これが今の勇者とは……」
そんな時、奴とボクの光線との間に割って入るかのようにマントで身を隠した謎の人物が空から舞い降りた。そして、何かしらの魔法をぶつけてボクの光線を明後日の方向に逸らした。
「何だ!?ボクの技が防がれた!??何者だ!」
「永遠って言っているけど、途中で止めるあたり中途半端な技だ。止めるんだったら「永遠」なんて言わない方がいいぞ?地球からやって来た勇者サマ?」
その謎の人物は、ボクの質問には答えず、あろう事がボクの技を嗤い、煽ってきた。
何者だ?背は低くく、子どもと言われても納得でき、声からは男女の区別は困難だった。
「何だと!気味の悪い声をして!この……魔王の手先め!」
「助かった。タイミングバッチリ」
やはり、奴の仲間か!もしかして、奴がノロノロ居続けたのはコイツが来るのを待っていたからか!
「いい場所に来てくれたからね。長居はできない、引き上げよう」
「了解」
「待て!逃げる気か!?臆病者め!悪はここで始末する!正々堂々ボクと戦え!」
まだまだ真新しい剣を抜き、マントの人物にその鋒を向ける。
青い月光を浴び、剣も淡く輝く。
「…………」
「何か言え!!兵士達、周囲を囲むんだ!みんな!付与魔法を早く!ここで絶対倒すんだ!」
一挙一動が苛つく相手だ。ボクと向き合っているはずなのに、どうでもいいと言わんばかりのその態度。
後悔させてやる!
今度は手加減なんてしない。情報なんて二の次でいい。今は全力で叩き潰す。
ボクを侮った事は許されることではないのだ。
「まぁ、丁度いいか。遅れないでね」
こちらの準備は整ったと言うのに、マントの人物は余裕そうにしている。
「行くぞ!喰らえっ!七色の滅斬!!!」
今出来る最高の一撃。みんなの力を集めて放つ最強の攻撃だ。
前にこれを試した時は、訓練場が半壊した。これを喰らってもなお、その余裕を保てる訳がない。
大きく跳躍し、全力で振りかぶる。
相手の手はマントに隠れて見えないが、今から準備したところで間に合わない。
防御よりもボクの攻撃の方が早く届く。
「さっきから五月蝿い」
「何だ!?コレはっ!?う、うわぁぁぁぁッ」
綺麗な弧を描いて跳躍していたはずのボクの体が急に転落を始めた。
物理法則を無視するかのような軌道で一直線にボクは地面に叩きつけられた。そこまで高くなかったのが幸いだったが、全身を地面に叩きつけられて痛くないわけがない。
そして、起き上がりたくても体が重くて起き上がれない。
まさか、これは重力魔法か!??そうだ、そうに違いない。そうじゃなければこの現象に説明がつかない。
「死にたくなかったら、防御したほうがいいよ」
マントの人物が、その場にいる者全員に聞こえるように言った。
一体何をするつもりだ、と思わずマントの人物の方を見ると、ちょうどボクの目の前に、七色に輝く剣がゆっくりと地面に落下していた。
ボクが落下の衝撃で手放した剣だ。
それを見た全員が、マズイ、と思ったことだろう。この場にいる者は、過去の練習時の威力を直接ないしは伝聞で聞いたことがあるからだ。
剣に込めた力は何かに接触することで一瞬にして解き放たれる……。前は指向性を辛うじて指定出来ていたが、今回は……。
直後、大爆発が起きる。
爆発により発生した大量の土煙が一帯を覆う。
とても動くどころか目を開けていられる状況ではなかった。
「上昇気流」
この声は美春ちゃんだ。
瞬時にして土煙はまとめて上空へ吹き上げられた。
視界が戻る。ボクの周囲にいたのは、勇者仲間だけだった。兵士達は爆発で吹っ飛ばされたみたいで、周りで倒れている。
桜ちゃんが近くにいる兵士達に駆け寄って安否を確認している。
広場は見るも無惨になっていた。地面に敷き詰められた石レンガは粉々に吹き飛び、少し小さめのクレーターが出来ていた。
設置されていたベンチなども一様に吹き飛ばされていた。
「そうだっ!アイツらはっ!」
状況が状況だけに抜け落ちていたことを思い出し、さっきまで奴等が立っていた場所を見る。
しかし、当然……
「クソォ!いない!!!!」
奴等はこの混乱に乗じて逃げていた。
何とも言えないこの感情。弄ばれたかのような苛立ち。無意識に歯軋りしていた。
「何事ですか!」
それから間も無く、教皇さんが二人の聖女を連れて場に現れた。広場に出て僅か三分未満の出来事だった。
「ここまで来れば大丈夫かな?」
追っ手の反応も監視カメラの類も無いことを確認してから、仮面を外し、フードを取り、後ろについてきた人物に向き合う。
振り向くや否や、その人物は膝をつき、深々と頭を下げた。
「ナツト様、お初にお目に掛かります。私はバロトナッツ・オード。ラーテル王国国王直属特殊部隊、十色の一員であります。先程はお助け頂き有難う御座います。そして、失礼な言葉遣いをしてしまい、申し訳ございません」
「気にしないで。ナツトです。よろしく」
「なんと、寛大な御心……感謝致します」
大袈裟な人だ。しかし、十色の人だったか。
成程確かに大事な部下だ。アルティオがリスク承知で僕を送り出したのも納得である。
「ナツト様のお陰で、証拠隠滅に全力で着手出来ました」
成程、僕が向かっていると知らされていたのか。敢えて逃げずに自身の痕跡を消していたのか。
しかし、僕が連絡を受けてから到着するまで長かった訳ではない。比較的短時間の間によくやり遂げたものだ。
「では、私はここで失礼致します。このまま上手くラーテルに帰還致します」
「うん、そうして。気を付けてね」
「ご心配頂けるとは……!勿論で御座います!あ、ナツト様、私の記憶を読んで下さい。教会での事の一端をお教え出来ます。御参考になれば……」
「いいの?有難う…………へぇ、思ったより面白い事になってたんだね」
彼の頭に手を置き、記憶を読み取る。
その記憶は、祝祭が遅れた原因であった。
実に興味深い内容であったが、今はのんびり振り返っている時間はない。
「それでは、私はここで失礼致します。ナツト様、良い旅行を!」
それだけ言い残し、彼は去っていった。
まぁ、彼なら問題なく帰れるだろう。
僕も早いところホテルに戻るとしよう。
今頃、教会では後処理に忙しくなっている頃だろうけど、犯人には辿り着けないだろう。
彼の痕跡は全て消したそうだし、彼は囲まれた時も魔力を使わなかった。よって、彼の魔力の痕跡は残っていない。彼の実名が割れたのは問題があるが、十色という部隊はそもそも表舞台に出さないようにしているそうなので、アルティオが上手いことするだろう。
そして、僕の方も、マントとかで隠しまくっている上に、マントの機能にあった魔力波長変更で、自身の魔力波長を目の前にいた流星の魔力波長に変更していた。これにより、魔力の残滓を調べても、僕によって引き起こされた魔法は全て彼が行ったものと認識される訳だ。
そして、ついでに魔力の特定を困難とする「撹乱粉」を流星の剣の爆発と同時に撒き散らす事で特定を更に困難なものとした。
ここで今の勇者達のざっくりとした実力を見れて良かったな。魔法の発動速度、威力、コントロール、得た情報は有益だ。
それにしても、流星は何考えてたのやら。あんな見方諸共巻き込む危ない魔法を使うなんて。
爆発の瞬間、勇者達、防御が間に合っていない者、後、間に合ったが質が足りない者は守っておいた。流星もこちらが守ってないと大怪我以上は確定だった。
死者が出るのはこちらとしても不本意だからね。多少の怪我は見過ごしたが、聖女もいるのだし、大丈夫だろう。
……しっかし、何をしてくるかわからない相手に対して、大きく跳躍、接近からの大振りの一撃。
その度胸は評価してもいいけど、警戒しないのにも程がある。人数で圧倒的に勝っているのだから、遠距離手段で攻撃して出方を窺うのがセオリーだと思う。
まぁ、今回みたく相手が逃げの一択ならば詰めるのはアリではある。
だが、それを踏まえても隙の大きい攻撃は論外だけど。
空中に身を投げた彼は、実に格好の的だった。ただ、「誘導」で彼の進行方向を真下に誘導してやるだけで終了だった。魔王がどんな力を持っているかは知らないけど、こんな初歩的な搦手で負けないようにして欲しいものだ。
そう言えば、勇者の力は使ってこなかったな。
煽りが効いていたのかな。
まぁ、あの場では使わないが正解だから、敢えて使わなかった可能性もあるか。
勇者の力は原理こそ不明だけど、魔法を無効化しちゃうからね。下手に扱ったら仲間の魔法も無効化しちゃうリスクがある。
「…………近くで見たけど、やっぱり美春だなぁ……」
朝の祝祭で知っていた事なのに、何度も違うと思いたかった。
でも、確かにナツトが知っている人物であった。
「会ったら、詰められそうだなぁ……。まぁ、それより先ずは秋楽からだな」
勇者達とは、どうせまた何処かで会うだろう。
憂いごとはあるが、それはその時に委ねるとしよう。
今はそれよりも優先事項があるが……アルティオの情報待ちだな。
帰ったらシャワーを浴びよう。
確かシャワーだけならいつでも使えたはずだ。
「あー、疲れたっ!」
文字数だけ見ると2、3話分のボリュームになってた。
これでも、端折っているんだが……毎度恒例長くなるようで。
では、また次回。




