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蛮族、宇宙を行く!  作者: モコ田モコ助
第一章 成り立ち

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16/20

*.エルフの里

実質的な第一章最終話です。


 ドワーフ対、ベンド達ガイア蛮族の戦いが終わった。

 結果、蛮族の勝利。


 エルフの方々は、エルフらしくもなく、口をポカンと開けたという。


 虎の子の護衛艦隊は全部沈んだが、ドワーフ共は全滅した。


 ガイア人にも戦死者が出た。数は大したことない。いつもの戦の方がずっと多い。


 なによりの戦果は、航行可能なドワーフ宇宙空母を手に入れた事。

 これで、エルフ探査の為に宇宙へ散らばったドワーフの情報が手に入る。

 これが大きい。事前に打てる手が増えた。


 キャミーキャミア率いる武器開発庁のエルフ達は、喜び勇んで仕事に取りかかった。





 そして謁見の間。


 いつもの様に、女王リンナメンナを中心として、両サイドに居並ぶ評議会のメンバー達。

 集まったのは評議会の面々だけではない。


 各役職持ちのエルフを始め、いろんな伝手を使って謁見の間に詰めかけたエルフ達。

 大勢のエルフ達が、ベンドの登場を待っているのだ。

 沈着冷静にして物静かなエルフ達が、ざわついていた。


「ベンド陛下、ご入場です」

 水を打った様に静まりかえる謁見の間。


 リンナメンナは顔を引き締める。


『ドワーフを退けた暁に、褒美は望むまま』

 そういう約束をした。


 重厚な扉が開き、着飾ったベンドが入室した。後ろに、着飾った部下二人を連れている。


 女王たる者、言葉を翻してはならない。一度発した言葉は何が何でも守る。守ってこそ女王の言葉が金言となるのだから。



 威風堂々。

 ベンドは、マントを靡かせながら優雅に歩いてくる。

 初めてエルフの里に招いた頃に比べ、堂に入った態度だ。



 問題は、褒美の中身。

 ベンドは蛮族。エルフじゃない。

 未開の蛮族。無知蒙昧なる蛮族。

 荒々しい雄のベンドが何を望むか?

 ちなみに、三大本能とは、食欲、性欲、睡眠欲の3つを指す。



 ベンドは、所定の位置で立ち止まる。

 エルフのマナーに則って、お辞儀。

 礼を尽くしてくれる。

 まだまだ修正箇所が有るのだが、一生懸命習得しようとしている努力が微笑ましい。



 予想は付いている。

 リンナメンナに覚悟はできている。

 女の我が身一つで良いのなら、なんら問題は無い。 

 他のエルフの身や、ベンドの手に余る技術を要求されるなら死をもって拒否する!

 ……ただ、一歩間違えると、エルフと蛮族の地位が逆転する恐れがある。これだけが気がかりだ。



「ベンド陛下。此度の献身により、我等エルフは生を未来に繋げることができました。約束通り、望みの物を取らせましょう。望みをおっしゃいなさい」

 さあ、ベンドは――




「ならば、パンケーキを」





「は?」


「望めるのなら、パンケーキを腹一杯ご馳走して頂きたく……だめですか?」





「は?」






 女王自らフライパンを振るい、パンケーキを沢山焼きました。


 パンケーキは焦げ臭かったり、生焼けだったりのが多かったけど、ベンドは幸せそうな笑顔を浮かべて食べきったとさ。


 エルフの新女王は、料理が苦手だった模様です。




 

 ちなみに、近い将来において、ベンドに新たな戦艦が供与されるのだが――


 命名”パンケーキⅠ世”




 バカだろ、こいつら。




 


成り立ち編終了


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― 新着の感想 ―
[良い点] バカ だけど 純粋。 つまり。 いい奴らですね~。 [一言] 女王様の「デレっ」が見てみたいな~
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