登場人物2
いまさらですが、人物紹介というか補足です。
★ナディア・バイロン
国内随一の経済力を持つバイロン公爵家の令嬢。ふわふわの金髪に快晴の空を思わせるブルーの瞳。人形みたいな美少女。身長は160cmほど。
以前は第3王子スチュアートと婚約していたがルルの件によってこの婚約は4人の中で一番最初に解消された。現在は東の隣国アルウェン王国の王太子ロレンス・アルウェンの婚約者。
学園では学業・振舞などすべてにおいて完璧で手本となる令嬢と称されている。
スチュアートと婚約解消してからは表情も柔らかくなって生き生きしている。
しれっと爆弾発言をしたり、ルルの件で学園が休みの期間は夜会などが暗黙の了解で自粛ムードだったのに仮面舞踏会を王家の賠償金で派手に開催したり、王家から賠償金を結構もらったりと中々の大物である。
★クロエ・サマセット
サマセット侯爵家の令嬢。ダークブロンドにヘーゼルの瞳。
ランチをしている4人の中では一番小柄。けど胸はある。本人はもう少し背が伸びてほしいらしい。
ほんのり垂れ目で泣きぼくろがある。お色気担当かと思いきや、お菓子を食べるときに油断したり気を抜いていると食べ方が小動物のようなので近しい人達には癒し系担当。
とにかく美味しいものが好き。ストレスがたまるとお菓子の摂取量が増えるが、ぽっちゃり体形になる前にサマセット侯爵家の使用人たちが頑張る。
アシェルよりもゼイン推し。ゼインの方が高身長なことと体を鍛えていることから推しているようだ。
しかし本人は包容力のある年上が好み。
婚約解消したので大手を振って新しい婚約者を探し中。でもお菓子を食べたり食べ物について考えている時間の方が長い。
★フライア・ウェセクス
ウェセクス侯爵家の令嬢。ストロベリーブロンドと猫目のグリーンの瞳。目も口も大きめで派手な顔立ち。
身長は163cmとやや高め。エリーゼほど身長が高くないので大して気にしていない。
婚約者はストーン侯爵家のイライジャ・ストーン。
浮気・愛人を許容できないのでなんとかこの婚約を解消させようと父親の弱みを探ったりなんやかんや頑張っている。うじうじ悩むよりはあがいたり努力するタイプ。
白黒はっきりしていてハキハキ喋り面倒見もいいが、親しくない人の前では猫を盛大に被ってあまり関わろうとしない。髪の色や顔立ちが派手なせいでその様子は相手を見下している、プライドが高いなどと見られがち。
婚約者がルルに夢中になっていた時に一番苦言を呈していたのは実はこの人。結構頑張っていた分、反動で婚約者への情など今は皆無である。
★エリアス・ザルツ
金髪碧眼のザルツ王国の王太子。
いつも自信にあふれており、華やかで眩しい。とにかくキラキラしている人。
幼少期からずっと優秀で仕事ができるため、側近にできるだろうと思って振る仕事量がえげつない。
「○○(側近の名前)、これよろしく」が仕事の振り方。完全に丸投げに見えるが本人は考えて割り振っているらしい。
外から見ると王太子の側近はエリート集団だが、中から見ると普通に社畜集団である。
それでも側近がやめないのはやはり、カリスマ性があるからだろう。
王太子に色々丸投げされるので側近同士の横のつながりは強い。
アシェルのことは結構気にかけている。南の隣国ルドニアル王国の姫君と婚約中。
★アシェル・ザルツ
第2王子。金髪碧眼。
エリアスによく似ているがオーラの違いなのか兄より儚げに見える。イメージで言えば春。
爬虫類と両生類をこよなく愛していて、それ以外のことは興味がない。それ以外には人類も含まれる。王族なので貴族たちの顔と名前は一致しているがわざわざ関わろうとはしない。割り振られた公務などはやるが、王位には全く興味なし。
公務をやりつつ、学園の成績はトップを維持しつつ、飼っているヘビ・トカゲの世話は全て自分でしているので結構優秀な人。
婚約者はいない。これまでの婚約者には歩み寄ろうとしてヘビやトカゲの話をしたが、全員に婚約を辞退されてしまった。本人は全く気にしていないが、兄の王太子が結構気にしている。
★スチュアート・ザルツ
第3王子。金髪碧眼。
彼も普通よりは優秀だったが、王太子の目には凡庸に映っていたようだ。
中庭でナディアに婚約破棄を言い渡そうとしたところで騎士団に捕縛されたので婚約破棄騒動は起こしていない。しかし、彼のそれまでの言動が原因でバイロン公爵に完全に見切りをつけられ、王国歴代最速の手続き速度で婚約解消は認められた。
★ゼイン・ブロワ
ブロワ公爵家の次男。兄と姉2人がいる。
黒髪に涼やかなライトグレーの瞳。身長は185cmを超えている。
剣術に優れており、騎士団の鍛錬にまぜてもらうこともある。
本人はぼんやりしているだけだが無表情でクール、という印象を周囲から持たれている。
スチュアートと同じ学年だったがウマが合わないため、学年が違うがアシェルとよく一緒にいる。
上に姉が2人もいるせいでかなりお節介で世話焼き。オカン属性ともいう。
女性への扱いが悪いと姉達に殺されるので、エリーゼのドレスの裾を拭いたり、髪を直したりするのは通常運転、姉達が嫁ぐまでは普通にやらされていた。
最近はアシェルのお守やストッパーが多いのでオカンというよりただの苦労人である。
短い名前なのに、アシェルからは「ゼン」と呼ばれている。
学園でアシェルが池に入っていくのはもう止められないと諦めているが、夜会には一緒に出て他家の池に入るアシェルを捕獲する。鍛えている彼でも好きなものを前にしたアシェルを止めるのは一苦労だ。
バイロン公爵家ではちょっと目を離した隙にアシェルがいなくなり、反対側にもある池でアシェルを探していたためイケメン王子とオタマジャクシという喜劇にエリーゼが巻き込まれることになった。




