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私は物心ついたころからこの病室の中で過ごしている。
私はこの大きな病院から出ることができない。一度だけ外に出たことはあるけれどすぐに倒れてしまい、気が付いたらいつものベッドの上にいた。
私の体が外の空気や音に耐えられないらしい。
私の病気は外の空気や音に耐えられないだけでなく、免疫力・体力共にだんだんと低下するものだと先生に教えてもらった。
私がいるこの部屋はとても静かだ。
私しかこの部屋にいないから。他の部屋にも誰もいない。
以前は私もいろいろな方たちがいる部屋にいたけれど、年々私の体がたくさんの音に耐えきれなくなってしまって倒れてからはずっとこの部屋にいる。
私しかこのフロアにいなくて他の患者さんの部屋はなくならないのか最初のころ気になって担当の先生に聞いたのだけれど、ここの病院がとっても大きくて私ひとりにこのフロアを使っても有り余るほど部屋があるらしい。なので私は心置きなくここで過ごせている。
私はいつもベッドの上で本を読んだり、勉強をしたり、散歩をしにこのフロアにある休憩スペースまで歩いたりして過ごしている。あとは朝とお昼と夜に先生が診察に来る。毎日変わらない日常を過ごしている。
でもそんな変わらない日常に一つの変化が起きた。
なんと私しかいなかったこの場所に新しい患者さんが来るらしい。
来ると言ってもたくさん来るわけではなくて一人なのだけれど、それでも私は嬉しい。
ずっと一人でこの部屋で過ごしていた日常は少し寂しかったから…。
どんな人が来るのだろう。
その人と友達になれたらいいな…。
まだふわふわしたイメージでの話ですが、これからもっと頑張っていきたいと思います!
※病気は架空のものです!
でも、もしも「この症状あの病気ににてない?」などあったらぜひ教えていただけたらと思います!
自分も調べてるんですけどなかなか見つけられなくて…
見つからなければこのまま架空の病気で行こうと思ってます!