表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【一年生編完】史上最強魔導士の弟子になった私は、魔導の道を極めます  作者: 白い彗星
第四章 魔動乱編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

247/1220

241話 引き渡し完了!



「……その者が、魔獣を召喚し操った……と?」


「はい」


 ビジーちゃんとわかれた私たちは、その後トラブルもなく王城にたどり着いた。

 さすがに、町中の騒動の沈静化に当たっているようで城の警備は少なくなっているとのことだけど、門番さんとかはちゃんといた。


 さっき王様に会って王城を出てきたばかりなのに、まさかもう戻ってくるなんて。門番さんは驚いていたけど、軽く理由を話したら通してくれた。

 私だったら内容が内容だけにバカバカしいと追い返されたかもしれないけどね。ゴルさんがいたおかげだ。権力万歳。


 その後、王の間まで案内されて……今に、至る。


「……嘘は、言っておらぬか」


「わかるの? ……ですか?」


「人を見る目は養ってきたつもりだ。これでも、真実を言っているか嘘を言っているかの区別くらいはつく」


 私の説明を受けて、困惑する王様。それはそうだろう、いきなり変な人を連れてきて、「この人が魔獣を操っていました」なんて言われたら。

 それでも信じてくれるあたり、いい人だ。


 ……あ、言葉の内容を信じたってよりは、私が本当のことを言ってるのを信じた、ってことかな。

 まあどっちにしても、私の言葉は信じてくれているってわけだ。一国の王様ともなると、本当か嘘かを判断できないとやっていけないのだろう。


「……なんだ」


「いや、別に」


 チラと、ゴルの方を見る。すぐに気づかれてしまったけど。

 この国の第一王子であるゴルさんは、いずれはこの国の国王になるのだろう。ってことは、人の顔色をちゃんとうかがえるようにならないといけないわけだ。


 果たしてゴルさんに、それができるだろうか。できそうだな。


「しかし、うむ、魔獣を操っていた……か」


 額に手を当て、王様はため息を漏らす。

 まあ、気持ちはわかる。いきなりそんな人を連れてこられて、どうしたらいいのかわからないのだ。私だって困った。


「モンスターを召喚し操っていた、という話ならば、使い魔という認識で間違いないでしょうが……魔獣、ですか」


 王様の側に控えているジャスミルおじいちゃんも、同じように悩んでいる。確かに、獣を召喚し操ると聞けば使い魔のようだけど……

 それは、モンスターの話。魔獣どころか、魔物すら使い魔として召喚されたなんて話聞いたことがない。まして使役するなんて。


 ……そういえば、召喚されたモンスターが魔石を食べたら、どうなるんだろうか。召喚され使い魔になったとはいえモンスターはモンスターだから、やっぱり魔物になっちゃうのかなぁ。

 まあ、わざわざ自分のかわいい使い魔を魔物にしたいなんて、いるわけないか。


「召喚したとは、どのように?」


「えっと……指を鳴らしたら、地面の下から、ゴゴゴゴって感じで、出てきて」


 なるべくそのときのことを思い出しながら、説明する。いろんなことがありすぎて、ちょっと頭の中がぐちゃぐちゃになってるから整理しないと。

 レジーが現れて、ダークエルフに化けてて、魔獣を呼び出して、被害が出ないように魔獣と引き離して戦って……


 と、後半はルランのことは隠しながら、話していく。


「それで……相手を捕らえることのできる魔法で、拘束したと」


「そういうこと!」


 『絶対服従』の魔法のことも、今は黙っておこう。エルフ族すら知らないような魔法を私が使ったってなると、なんかまたあらぬ誤解を受けそうだ。

 師匠に習ったんだと言えばいいんだけど、ジャスミルおじいちゃんは私が師匠の弟子だってことも疑ってたし。


 ただ、黙ってたら黙ってたで後でバレたときめんどくさいことになりそうなんだよなぁ。はぁ、世知辛い。


「それで……名をレジー、と言ったか」


「……けっ」


「おい、お前……」


 予想できたとはいえ、レジーの態度はすごく悪い。手首を後ろ手に縛られて、座っているけど……あぐらをかいて、不敬極まりないってやつだろう。

 私がちゃんとしろって命令すればするんだろうけど、それでちゃんとさせるのもなんか違う気がするしなぁ。


 コホン、と大きな咳払いをして、おじいちゃんがレジーを睨みつける。


「貴様が魔獣を召喚し、それを操った……それにより甚大な被害がもたらされた。それは許されぬことだと、理解はしているだろう?」


「はっ、別に誰か死んだわけでもなし。ちょっと被害が出ただけで小せえことグダグダと」


「! 貴様……!」


 魔獣が暴れ回り、それでも死者が出なかったのは奇跡的だ。魔獣と対峙していた兵士さんたちも、怪我こそしたが死んでしまった人はいない。

 それは幸運ではあったけど、だからよかった、という話にはならない。


 そもそも魔獣が出なければ、あんな騒ぎにはならなかったのだから。


「それに、ダークエルフに化けていた……いや、正しくはそう見せかけていた、というべきか。そうして国民を混乱させたのも、この者だな」


「そうみたい。……です」


 魔獣を召喚したこと、ダークエルフに化けていたこと……町中を混乱に陥れたことで、レジーにはなんらかの罪状が言い渡されるだろう。

 あとは、お偉い人たちに任せるとしようか。


「じゃあ、用が済んだので私はこれで……」


「待て待て、魔獣とその召喚主を撃破、捕縛したお主らをそのまま帰すわけにはいかん」


 いつまでもこんな堅苦しいところにもいられないので、要件を済ませてさっさと帰宅……したかったんだけど。

 やっぱり、そううまくはいかないらしい。ちぃっ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ