僕は、“好きな子ができたら” 絶対にどんな事があっても浮気はしません！
僕は、“好きな女の子ができると？”
誰がなんて言おうが、彼女以外の女性を好きになったり
目移りや浮気は一切致しません！
昔から僕は、不器用な男だから。
器用に、僕の心に居る女性以外の女性を見る事はない！
いつだって！ 僕は好きな女の子だけを見ている。
・・・でも？ 僕の気持ちは彼女には届かない。
僕の好きになる女の子は？ だいたい、“好きな男性がいるか？ 彼氏が
既にいる女の子ばかりだからだ！”
分かり易く言えば僕は、【片想い男子】なのかもしれない。
僕の事を何の疑いもなく好きになってくれる女の子にはあまり興味がなく
手の届かない女の子ほど、僕は必死に振り向いてほしいと想い、恋を募らせ
る女子ぽい乙女男子なるのだ！
僕が恋する女の子は、ここぞという時は、しっかりと俺に着いて来いよと
引っ張ってくれる男性がいいみたいで...。
僕は、ねよねよ草食男子だから、彼氏向きじゃないみたいなんだ。
どちらかと言えば？ “何でも相談を聞いてくれるお友達タイプ”
僕は君に、そんな風に見てほしい訳じゃないよ。
・・・でも、やっぱり今回もこうなったか？
僕の名前は、糸田こいき １８歳、高校３年生だ。
僕の好きな女の子の名前は、斎川いのり １７歳、僕と同じ高校３年生。
彼女が付き合っている彼氏は、僕らよりも年上の２２歳の大学生だ。
何処で知り合うのか？ “大学生の彼氏がいる彼女。”
それだけで、彼女が大人に見えてしまう。
僕はやっぱり、何でも相談を聞いてあげる彼女のお友達になってしまった。
『ねえねえ、こいき？ 少しいい？』
『うん？ どうした？』
『実はさー彼氏がね？』
『・・・ううん、なんかあったの？』
『“私に隠れて浮気してるかもしれないの！”』
『えぇ！？ 浮気？』
『彼、私よりも年上だし！ 凄くモテるから心配なのよ』
『・・・僕なら絶対に浮気なんかしなけどな！』
『そうよね！ 私って立派な彼女がいるのにさー何よアイツ！』
『別れるとか考えないの？』
『“別れる？” なんで、別れるのよ！』
『もし？ “浮気してたら別れるんでしょ！”』
『うーん？ どうかな？ 許すかも！』
『僕にはその考えよく分からないよ』
『好きな男性なら、浮気されても許せるモノなのよ～』
『じゃあーなんで僕に相談するんだよ！』
『何、機嫌悪くなってんのよ！ もういい！』
『ちょっと待てよ！』
『・・・・・・』
彼女は彼氏が浮気しても許すと僕に言った。
僕にはその考え方がよく分からない。
浮気されているのを知ってて、許せる神経が分からないよ！
僕の大好きな彼女を傷つける彼氏の気持ちも分からない！
僕だったら、彼女を泣かせるような事は絶対にしないのに、、、。
そこまで僕は考えたが、ふと我に返る。
僕の気持ちは、彼女には言えない。
彼女は僕の事など眼中にないからだ！
何でも相談に乗ってくれるお友達程度の僕の事なんか好きになって
くれるはずがない！
＊
・・・だけど？ 数ヶ月後 彼女が、僕に泣きついてきた。
『私さー彼と別れてきたの！』
『えぇ！？』
『やっぱり、浮気してて！ どうしても許せなかった。』
『・・・ううん。』
『こいきだって！ 彼氏が浮気してるなら、別れた方がいいって
言ってたじゃない！』
『そうだな、』
『何よ！ もっと私を元気にするために励ましてくれると思ったのに。』
『・・・“じゃあ、僕と付き合わないか？”』
『えぇ！？』
『何でも相談に乗ってくれるお友達じゃなく、一人の男として見てほしい！』
『・・・なんで、こんな時にそんな事言うのよ。』
『ごめん、』
『ごめんじゃないわよ！』
『ちょっと待て！』
『・・・・・・』
あれから３週間経って、彼女があの時の答えをくれた。
彼女は、僕と付き合ってもいいらしい。
僕は絶対に浮気はしない！
彼女しか見ない自信もある！
彼女を泣かせることもない！
僕は、ずっと彼女だけを見ていく。
＊
『ごめん、もう浮気はしないから！ もう一度だけやり直してくれ！』
『・・・でも、』
『頼む！ もう泣かせるような事はしない！ 誓うよ！』
『うん！』
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