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斧使いのおっさん冒険者ハーレム英雄譚 ~報われない人生が神話級の斧に出会って激変する話~  作者: いかぽん
第4部/第3章

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短剣使い

作者が失礼します。

没入をぶった切ってすみませんが、宣伝をさせてください。


本作書籍版の発売日が、およそ四週間後に迫りました。

各店舗でもすでに予約が開始しておりますので、よろしければ是非お買い求めください!


なお以下の専門店でお買い上げの場合には、各キャラクターの店舗特典SS(書き下ろし)が付く予定となっております。

(なくなり次第終了かも?)


ゲーマーズ→ミィナ

メロンブックス→エレン

アニメイト→セラフィーナ

とらのあな→ロンバルディア


どうぞよろしくお願いします。m(_ _)m


 木々に囲まれた山の、緩やかな斜面の地。

 俺と“竜神器十将”短剣使いのホッドは、各々が武器を手にぶつかり合っていた。


「──っらあ!」


 俺はホッドに向かって、聖斧ロンバルディアを振るう。


 だが──ブンッ!

 空振り。


 ホッドは身をかがめて、俺が放った横薙ぎの一撃をやり過ごすと、こちらの懐に飛び込んでくる。


「……遅い。……【毒撃(どくげき)】【麻痺撃(まひげき)】」


「ぐっ……!」


 ──ぶしゅっ、ぶしゅっ。


 ホッドの左右の手にある短剣が閃き、それぞれに俺の肉体を切り裂き、血が噴き出す。

 どちらも重傷ではないが──


「ちっ……!」


 俺は再度、斧を振るう。


 だがホッドはそれも悠々と回避し、トントンと軽やかなステップで後退していく。


「……遅いと言ってる。……ノロマな斧使いの攻撃なんて、当たらない」


「まいったな……相性最悪かよ」


 俺は苦い顔で、短剣使いの少女を見すえる。

 当の少女はまったくの無傷で、すまし顔だ。


 ──“竜神器十将”短剣使いのホッド。

 これまで戦った“竜神器十将”の中でも、速さだけなら最速かもしれない。


 とにかく攻撃が当たらない。


 そして向こうの攻撃は、着実にこちらの生命力を削ってきて、そのダメージは俺の【治癒能力】を上回ってくる。


 俺は小さくため息をつく。


「……しょうがねぇ。連戦を想定して、なるべくスキルは温存したかったが」


「……負け惜しみ。……それにもう、お前は終わってる。……お前が死ぬのは、時間の問題」


「そう思うか? じゃあ、試してみようぜ──【神速】!」


 俺はスキルを発動して、一時的に速度を倍加。

 すぐさま地面を蹴り、ホッドに接近して斬りかかった。


 いくら速さに長けた短剣使いでも、これは対応できない速さのはず。


 実際にも、ホッドは驚きの表情を見せた。


「……っ!? ──【神速】!」


 だが短剣使いの少女は、こっちとまったく同じスキルを使って速度を上げて対応してきた。

 俺の斧の一撃を、すんでのところで回避する。


「おっと、そんなこともあるのか──なら、【重圧】!」


「……っ!?」


 俺は【神速】の効果が切れるよりも前に、次の一手を投入する。

【重圧】の効果を受け、ホッドの動きが目に見えて遅くなった。


 俺はそこに、斧を振りかぶって──


「お寝んねしな、短剣使い──【ホーリースマッシュ】!」


 光り輝く聖斧ロンバルディアで、渾身の一撃を放った。


「……くっ!」


 ホッドは慌てて両手の短剣を交差させ、俺の攻撃を受け止めようとするが──


「……こんなっ……!? ……威力が、強すぎ──きゃああああああっ!」


 ──ドゴォオオオオオンッ!


 思いきり吹き飛ばされた小柄な少女の体は、太い木の幹に激突。

 その勢いで、半ばからへし折れた大木が、メキメキと音を立てて倒れていく。


 一方、木に激突したホッドはと見れば、ぐったりと力を失って気絶していた。

 この様子なら、しばらくの間は目を覚ますことはないだろう。


「ふぅっ……。ひとまずはこれでよしか」


 俺は安堵の息をつき、ロンバルディアを肩に担ぐ。


 それにしても、【神速】【重圧】【ホーリースマッシュ】のコンボはやはり強力だな。

 バカの一つ覚えのようだが、使い勝手がいいのでしょうがない。


 ちなみに、向こうの攻撃で俺には致死毒や麻痺毒が入っていたようだが、ほぼ効果は感じなかった。

【毒耐性】様々だな。


「──っと、こうしちゃいられねぇ。アウローラたちのほうを見に行かねぇと」


 俺は気絶した短剣使いホッドをそのままにして、山を駆け上がっていく。


 殺してから行く、という選択肢も脳裏をよぎったが、踏み切れなかった。

 道理と気持ちの乖離。


「……やっぱ俺は、平等で正しい正義の味方にはなれそうにないな」


『くくくっ……。我はおぬしのそういう人間くさいところ、嫌いではないぞ?』


「そうかい。相棒にそう言ってもらえるなら嬉しいよ」


 俺はロンバルディアと軽いやり取りを交わしながら、山中の獣道を駆け上がっていった。


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