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斧使いのおっさん冒険者ハーレム英雄譚 ~報われない人生が神話級の斧に出会って激変する話~  作者: いかぽん
第3章

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パーティを追放した者たちとの再会(1)

お話の途中ですが、作者より感謝のご報告をいたします。


☆評価やブックマークによって応援してくれた皆様のおかげで、本作は投稿開始翌日(1/15)の昼に【日間ハイファンタジーランキング】91位にランクインしました!

その後もおかげさまで、→76位→72位→71位と順位を上げております。


ランキング上位に上がれば、本作の存在をより多くの読者さんに知ってもらうことができます。

応援してくださった皆様、どうもありがとうございます。m(_ _)m


またこれから応援してくださる皆様にも、こちらで感謝の言葉とさせていただきます(あまり頻繁にメッセージを挿入しても鬱陶しいと思うので)


それでは、お邪魔しました。

お話の続きをどうぞ~。

 一人のおっさんが大人の階段をのぼった日から、一日休んでの二日後。


 俺は新たなクエストを探すため、ミィナとエレンの二人を連れて冒険者ギルドへと来ていた。


 だが掲示板の前でクエストを物色していると、そこで少々面倒くさい相手と遭遇した。


「よお、ダグラスのおっさん。まだ冒険者をやめてなかったのかよ」


「……ルークか。久しぶりだな」


 俺に声を掛けてきたのは、俺を前のパーティから追放した張本人、剣士の青年ルークだった。


 そんなルークのかたわらには、相も変わらず侍るように、二人の若い女性冒険者がついている。

 神官アデラと、魔法使いシェリル。

 この二人も、ルークに賛同して俺を追い出したやつらだ。


 女性冒険者二人を侍らせたルークは、俺を嘲るように言う。


「いやぁ、おっさん無能だからさ、てっきり俺のパーティから追い出されて、傷心で冒険者をやめたとばかり思っていたぜ」


「…………」


 俺は顔をしかめるが、それに気付いているであろう剣士の青年は、なおも流れるように囀る。


「ていうか、よくおめおめと生きていられるよな? 俺がおっさんの立場だったら、役立たずだからってパーティを追い出されたら絶望して首吊っちゃうね。いやぁ、恥を知らないっていいよな、長生きできて」


 そのルークの言葉に同調するように、神官アデラと魔法使いシェリルがくすくすと笑っていた。

 こいつら、相変わらず性格悪いな。


 というか、よく俺はこんなやつらと一緒にパーティを組んでいたもんだ。


 人間関係だから多少の嫌なことはあると思って、一応は大人の自覚のある俺が水に流していたわけだが、こうして見ると麻痺していただけなのかもしれない。


「……にゃあ、ダグラス。こいつら何なんにゃ? めっちゃくちゃ不愉快なんにゃけど」


「同感だよ。この男ってダグラスの知り合い? ていうかバカなの? 付き従ってる後ろの女どももバカなの?」


「あー、すまん。俺の前のパーティメンバーだ。冒険者として才能はあるんだが、三人ともちょっとばかり性格が悪い」


 俺は寄り添って小声で話してくる二人の彼女に、同じく小声でそう返す。


 ミィナとエレンは「ちょっとどころじゃないにゃ」「ちょっとどころじゃないね」と相槌を打っていた。


 だがそんな俺たちのやり取りが聞こえていない剣士の青年ルークは、ミィナとエレンの姿を認めると、さらにテンションが上がったという顔をした。


 そして美男子の青年は、大げさに両腕を広げて二人に向かって言う。


「おおっ、なんて美しくも可愛らしいお嬢さんたちなんだ。キミたちも冒険者かい? 俺の名はルーク。ひょっとして冒険者を始めたばかりで、この弱っちいおっさんとパーティを組むことになったのかな?」


 朗々と、謳いあげるように語るルーク。

 彼はミィナとエレンが唖然としていることなど気付きもしない。


「よかったらキミたち、俺のパーティに来なよ。俺のほうがこのおっさんより頼りになるし、いい想いもさせてあげられると思うよ? なにせ俺は、この若さで冒険者ランクDを認められた天才剣士だからね」


 ルークは胸元から、Dランクを示す冒険者証を取り出して、ミィナとエレンの二人に見せる。

 そしてきらりと白い歯を見せて笑った。


 いろいろとツッコミどころはあるのだが、まず俺の目の前で臆面もなくスカウトを始めるこの図太さがすごい。


 おそらくはミィナとエレンの容姿を見て、自分のハーレムメンバーに加えたいとでも思ったのだろうが……。


 一方で、ルークの語りを最後まで聞いたミィナとエレンの二人は、露骨に嫌そうな顔をした。

 というか、うげぇっと吐きそうな顔をした。


「……お前、なんにゃ。よく自分で天才とか言えるにゃね。恥ずかしくないにゃ? それにお前がダグラスより頼りになる? 寝言は寝て言えにゃ」


「はぁっ……。ていうかDランクぐらいで、よくもまあそこまで偉そうにできるね。それに悪いけど、ボクは新人冒険者じゃないよ。このとおりCランクだから、キミより上。残念でした、自称天才剣士さん」


 エレンは胸元から、自身の冒険者証を取り出してみせる。

 Dランク以下の鉄製の冒険者証とは違う、銅製の冒険者証だ。


 それを見たルークは、ぎょっとした様子を見せる。


「は……? き、キミみたいな子が、Cランク冒険者だって……!? 嘘だろ……俺だって、先月にやっとDランクになったばっかりだぞ……! あ、ありえない!」


「ありえるの。どうせキミ、才能にあぐらをかいて日々のトレーニングをサボっていたんじゃないの? ──ていうかキミ、ボクより一つか二つぐらい年上でしょ。ぷぷっ、雑魚だね。絶望して首吊ったら?」


「な……んだと、この女ぁっ……!」


 エレンの挑発に、ルークが一気に沸騰した。

 安い挑発合戦だなぁ……。


 俺はため息をつき、エレンの肩をつかんで俺の方を向かせる。


「エレン、言い過ぎだ。こいつと同じことをやってどうする」


「だぁってぇ。こいつダグラスのことをバカにするんだもん。許せないよ」


「あー、俺のためか。気持ちは嬉しい。ありがとうな」


「えへへっ。でもダグラスのためっていうか、ボクが許せないだけだけどね」


 エレンが甘えるように俺の胸にもたれかかってくるので、俺は少女の頭を軽くなでてやる。


 エレンはなおも嬉しそうに俺に寄り添ってくる。

 ああ幸せだ。


 だが一方で、ルークは信じられないものを見たという様子で、一歩、二歩と後ずさった。


「な……何が起こっているんだ……!? 万年Eランクの無能のおっさんに……なんでこんな可愛い子が……!? ──い、いや、俺を雑魚とか言ったんだから、見た目がいいだけのクソブスだが、それにしたって……」


 それは意外と、至極まっとうな疑問だった。

 しかしこいつのブスの概念、ずいぶんユニークだな。


 いやまあ、それは俺もそう思う。

 聖斧ロンバルディアの【カリスマ】スキル、そろそろ本気で思うが、ちょっと──いや、かなりおかしいと思う。


 見ればルークの後ろに控えていた神官アデラと魔法使いシェリルも、最初は俺を嘲るようにくすくすと笑っていたのだが、途中から首を傾げて、今では俺の方をちらちらと見て、ルークに聞こえないように何やら二人で内緒話をしているようだった。


 何の話をしているんだか分からないが、性格の悪いやつら同士でもなかなか大変そうだなと思った。


 一方で、うろたえるルークの前に出て追撃を入れるのは、俺のもう一人の彼女ミィナだ。


「ていうかお前、万年Eランクって言うにゃけど、ダグラスはもうEランクじゃないにゃよ。おとといDランクになったにゃ。ほら」


 ミィナは俺の胸元にごそごそと手を突っ込んで、そこから俺の冒険者証をちゃらりと出してみせる。

 わが彼女、やることがなかなか大胆である。


「なっ……!? そんな、バカな……!? おっさんの実力で、Dランクになんかなれるわけないだろ! 俺だって先月やっとDランクになれたんだ! あんたの実力は、俺が一番よく知っている! いったいどんな不正をしたんだ、言ってみろ!」


 ルークはそう言って、俺に詰めてくる。


 さてどう答えたものかと思っていると、俺に寄り添ったもう一人の彼女から、ルークに向けて冷たい言葉が返った。


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