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第1話 お食事処(すいれん)の再会

今回が記念すべき第1話!


ジャンヌのキャラは物静かな女性かな?


ジャンヌは一人でフランスの都を歩いていた。



ジャンヌは普段あまり食事を食べに行くことはない。


大抵は城の中で食べたりしている。

そこに出される料理は不味くはないが美味しいとも言えない料理だ。



そしてふと木造の料理店を見つけたジャンヌは中に入った。



ガラララー


「いらっしゃいませ」


そう店員の少女はジャンヌに言った。



「お席に案内します!」


店員はそうジャンヌを席に案内した。


「こちらがメニューになります」


店員はジャンヌにお品書きを渡した。


「?」


ジャンヌが開いたメニューを見て料理の名前が全くわからないでいた。



文字はフランスの文字だが料理名は聞かない物が多かった。


「どれにしますか?」


店員はジャンヌに聞いた。



「えっと、このコロッケ定食をお願いします」


ジャンヌはそう店員にメニューを言った。



「かしこまりました」


店員はそう言ってメニューを料理人に言った。



ジャンヌはじっと料理の品書きを見てどんな料理か気になっていた。



「お待たせしました」


そう店員はトレーを持ってジャンヌの座っている席に置いた。


「これがコロッケですか?」



ジャンヌはそう店員に聞いた。


「はい、店長が昔別の国の料理を教わったのが切っ掛けですよ」


店員はそうジャンヌに言った。


「そうなんですか」


ジャンヌはそう言ってフォークとナイフを持って食べ始めた。



サクッ!


ほくほくのジャガイモとミンチ肉を混ぜて作られた黄金色の揚げ物を食べたジャンヌは目から涙が出てきた。



「あれ?どうかしましたか?」


店員の少女はジャンヌに聞いた。



「いえ、何だかすごく美味しくて優しい味がしたから涙が出てきてしまいました」


ジャンヌはそう言ってコロッケを食べていた。



「うちの店長が料理の勉強をするために20年間様々な国を旅して覚えたみたいですからね」



店員はそうジャンヌに言った。


「そうなんですか」


ジャンヌはそう言って汁物を口に入れた。

「これは何てスープですか?」


ジャンヌは店員に聞いた。



「それは和の国の家庭料理の味噌汁です」


店員はそうジャンヌに説明した。



「味噌汁?」


そう言ってジャンヌは味噌汁をすすっていた。


「それではゆっくりしてくださいね」


店員はそう言ってカウンターに向かった。


ジャンヌはコロッケ定食を全て食べ終えて代金を支払い城に戻った。


「店長!お昼終わりましたよ!」


そう店員の少女は店長にそう言った。


「ああ、わかってる」


店長こと藤鷹信玄はそう言って頭に巻いた布をほどいてイスに座った。




┫夜┣



城内でジャンヌは他の兵士達から色目で見られていた。


「おい、ジャンヌ!」


ジャンヌに話し掛けたのは隊長のアメルディだった。


「何ですか?隊長?」


そうジャンヌはアメルディに聞いた。



「お前はこの先の戦いに意味があると思うか?」


アメルディはそうジャンヌに聞いた。



「えっ?」


ジャンヌはその一言に少し考えた。


「我等が戦えば民は苦しみ飢えてしまう。だが戦わなければ多くの民衆が死んでしまう。だから今は早くこの戦を終わらせたいんだ!ジャンヌ貴様はどう思う?」


アメルディはジャンヌにそう聞いた。


「私は一人でも多くの民を救うことしか考えていません!」





そう言ってジャンヌはアメルディに背中を向けて歩き始めた。




┫すいれん┣



ジャンヌはお食事処(すいれん)に来て昔自分を助けてくれた人物を思い出していた。



「何を考えてるんですか?騎士さん?」


そう店主の藤鷹信玄はジャンヌに聞いた。


「いえ、何でも・・・」


ジャンヌはそう言って心の中の不安を隠していた。



「お客さん、メニューは何にしますか?」


信玄はそうジャンヌに聞いた。


「えっ?」


ジャンヌは信玄を見た。


そしてジャンヌは信玄を見て思い出した。


自分が暮らしていた村で盗賊に家族と村を壊されて泣いて逃げた時に助けてくれた男性の事を。


「注文は?」


信玄はジャンヌに聞いた。



「えっと、このオムライスをお願いします」


ジャンヌはそう信玄に言った。


「少々お待ちください」


そう言って信玄は肉を一口にサイズに切り野菜と一口サイズの肉をフライパンで炒めた。


そして余った白米をフライパンに入れて自家製のケチャップを投入してよく混ぜた。



そしてケチャップライスを皿に盛りオムレツをケチャップライスの上に乗せた。




「これがオムライス?」


ジャンヌはそう言ってオムライスをじっと見た。


「ナイフで真ん中を切ってみな」


信玄はそう言ってナイフとスプーンをジャンヌに出した。



「はい!」


ジャンヌはナイフで真ん中を縦に切った。


するとオムライスが綺麗にケチャップライスを包み込んだ。


「いただきます」


そう言ってジャンヌはスプーンでオムライスを掬った。


そしてゆっくりと口に入れた。



口の中で卵の甘味とケチャップライスの酸味がマッチしてこの世には味わえない絶対な美味さを感じていた。


ジャンヌは一瞬服が脱げるほどの美味さを感じたらしい。



「美味かったか?」


信玄はそうジャンヌに聞いた。


「はい、すごく美味しかったです」


そうジャンヌは信玄に言った。


「そいつはよかった」


信玄はそう言って皿を洗いをしていた。


「あの、聞きたいことがあるんですが」


ジャンヌはそう信玄に話し掛けた。


「何だ?」


信玄は皿洗いを終えてイスに座った。


「数年ぐらい前にある村で盗賊に襲われそうになった少女を助けた記憶はありませんか?」


ジャンヌは信玄に聞いた。



「さぁな、人はかなり助けてきたからな」


信玄はそう言って片手をじっと見た。


「そうですか」


ジャンヌはそう言って立ち上がり金貨一枚をカウンターに置いた。


「また、来てもいいですか?」


ジャンヌはそう信玄に聞いた。


「構わないぜ」


信玄はそうジャンヌに言った。


「それでは」


ジャンヌはそう言ってドアを開けて外に出た。


信玄は片手に金貨を指で弾きながら包丁を磨いていた。




続く

今回の儲け


コロッケ定食 銀貨4枚


伝説のトロトロオムライス 金貨1枚



以上です!



ポイントとコメントよろしくです!

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