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プロローグ

始まります

今から遡ること何百年も昔。



百年戦争が起きている時代に一人の男が片手にかごを持って歩いていた。



フランスに居た彼は武骨な体つきに太い腕に普通の人間より太めの指をしていた。



「ここに着てもう8年か」


そう言って男は空をじっと見た。



「早くこの場所で店を開きたいな」


そう言って片手にかごを持ちながら歩き出した。



その時だった。


「助けて!」


後ろから一人の少女が男性の後ろに隠れた。



少女の跡を追って来た6人の柄の悪そうな男が剣を持ちながらこちらに向かってきた。



「何かあったのか?」


男性は男達を見て聞いた。


「なぁにこの村の民衆を殺したからよその生き残りのガキを殺すために追い掛けただけだよ」


そう言って男は男性に近づいてきた。



「そういう事か」


男性は片手に何かを持っていた。


「何だ?その木の棒を持って戦うのか?」


そう男は言って剣を降り下ろした。



その時。


バキィィィィィン!!!!



男の持っていた剣を粉々に砕いた。



「なっ!」


男達は男性の力に驚いていた。



「この娘に手を出すなら!貴様等を完膚なきまでに潰す!」



そう言って男性は木の棒を男達に向けた。


男達は男性の力は本物だと感じて逃げ出した。



男性は金髪の少女に近づいた。


「大事ないか?」


男性は少女に聞いた。


「えっ?」


少女は男性に怯えながらそうまの抜けた声が出た。



「腹減ってないか?」


そう言って男性はかごに入っていた材料を持ってどこからか鍋を取り出した。


「今作るから待っていろ」


そう言って男性は腰に装備していた太めの小刀を取り出した。


「あの、そこまでしなくても大丈夫です!」


そう少女は遠慮して言った。



「なに、すぐに出来る」


そう言って男性はポケットから何かを取り出した。


それは火打ち石だった。


「よし、着いた!」


そう言って鍋をお玉でよく混ぜながらリュックサックから何かを取り出した。


それはお椀だった。


「できたぜ!」


そう言って男性は白いスープを少女に渡した。


それはクラムチャウダーだった。



「えっ?食べていいんですか?」


少女は男性に聞いた。


「ああ、食べな」


そう言って男性は地べたに座り込み片手にリンゴを持って食べていた。


「あの、貴方のお名前は?」


少女は男性の名前を聞いてきた。


「俺は和の国の料理人の藤鷹信玄だ。お前の名は?」


そう信玄は片手にリンゴを食べながら少女の名前を聞いた。


「私はジャンヌ・ダルクと言います」


そうジャンヌは頭を下げて言った。


「それより食べなくていいのか?」


信玄はそうジャンヌに聞いた。



「あっ!はい!」


ジャンヌはクラムチャウダーを口に入れて食べ始めた。


「おいしい・・・」


ジャンヌはそう言って涙を流した。


「君が辛いことや悲しいことがあったらこの味を思い出してくれ」


信玄はそう言って荷物を持って歩き始めた。




┫5年後┣



信玄は店を開きフランスの都でお食事処(すいれん)で変わった料理を作って出していた。


「おやじさん!磯辺揚げ6枚頼む!」


客の数人が信玄に注文した。




┫お城┣



ジャンヌ・ダルクは戦いを終えて悲しげな顔をして廊下を歩いていた。


「お腹が空きましたね」


そう言ってジャンヌは街に向かうことにした。




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