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【13 回帰】

エピローグ

 場内は、興奮の坩堝(るつぼ)と化していた。

 その渦の中心にいるのは十七歳の少女。

 彼女はいま、自分の分身ともいうべき白いマシンを()り、戦いの最中(さなか)存在()た。

 コーナーを抜けスロットルをあけると、それに応えてマシンが(うな)りをあげる。

 

 熱気にあてられたアナウンサーが興奮気味にマイクをとり、唾を飛ばした。

「帰って来ました! SATOKAのレーサー里丘朋日! 父はあの一世、そして記憶にも新しいことでしょう、兄は先日のF1グランプリで今期初の優勝を手にした亨日。彼女自身、一昨年彗星のようにデビューを果たし、世界の頂点まで昇りつめた実績をもっております。練習中の怪我により、今期の復帰も危ぶまれた彼女ではありましたが、万全の体調で戻って参りました。彼女の走りをご覧下さい。他を寄せ付けない速さ! 強い! そして今、トップの位置をキープしたまま、ファイナルラップにはいったーーー!!」


 勢いよくチェッカーフラッグが振られる。

 場内の熱気は収まることを知らず、昂ぶる一方だ。

 溢れんばかりの称賛が、ウィニングランで手を振る少女に送られる。



 風を感じる。

 この瞬間、生きているという事を実感できる。

 震えがくるほどの興奮、緊張感、そして走れる事の悦び。

 これほどの悦びを感じる事が出来る場所は、他にはない。




 これが私の、存在理由(ホーム)





ご拝読ありがとうございました。

最後まで読んでいただき、感謝!感激!雨あられ!!でございます。


拙い文章では、お伝えできなかった点も多々あります。

ちょろっと出てきただけの柳先輩しかり、紀田しかり、松宮しかり、、、何のために出てきたんだと座布団を投げられそうです。怖いです。


最後の最後に登場人物の紹介というのもなんですが、先に書いてしまうと話の先まで読まれてしまいそうだったので、ここに書いておきます。

一応、主要メンバー(?)のみ。


里丘(さとおか) 朋日(ともか)

  主人公。高校一年。

【裏設定】※小説内ではあまり出てこないが、実は…という裏側。

   バイクレース・チーム『SATOKA』のレーサー。

   父・一成:元F1ドライバー。

   兄・享日:現役F1ドライバー。

   母・シェリー:元モデル。


里丘(さとおか) 享日(きょうか)

  朋日の兄。朋日とは五つ違い。

【裏設定】※小説内ではあまり出てこないが、実は…という裏側。

   現役F1ドライバー。朋日の兄。


藤森(ふじもり) (さとし)

  高校一年。成績は中の下。男女共に気安く接するため、人気度は高い。同じクラスの飯田が好き。


松宮(まつみや) 双葉(ふたば)

  里丘兄弟の幼馴染。朋日の通う学校の化学教師。享日と二つ違い。

【裏設定】※小説内ではあまり出てこないが、実は…という裏側。

   享日に道ならぬ想いを抱いている。


紀田きだ

  高校一年。なんだか朋日が気にはなるが、気になる理由が恋心であるかは不明。


やなぎ

  高校三年。化学部の部長。受験生であるにも拘らず、妖しい実験を行っては得体の知れないもの生成しようと励んでいる。



※※※あとがき※※※

 この話は、F1にもバイクレースにも詳しくない南杜憂狩が書いております。

 世界という大きな相手と戦う少女が、もしも普通に高校生活を送ることになったら?

 の疑問に、こんなカンジだったら面白いかな〜と軽い気持ちで書き始めた為、「12 最後の日」を書くにあたり、F1に詳しい友人に知恵をお借りしたのですが。。。どうも、やってはいけないことをやってしまった感が拭えません。(汗)

 F1のオフが11月〜2月くらいと聞いて、話を書いた後で「おお、享日(あにき)、帰っててもおかしくないじゃ〜ん」などと思ってしまったあたり、F1のファンの方に聞かれたら殴られそうです。


 とにもかくにも、「里丘朋日の非日常」はこれにて終了です。

 今後の話を書く予定は未定です。

 これ以前の話を書こうにも知識が足りません。

 この小説内の修正・加筆を行うことはあると思いますが…。


 それでは、またどこかでお会いしましょう。


                       南杜 憂狩


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