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しろくまようちえんのゆきあそび

掲載日:2015/12/22

 ここは北極(ほっきょく)の真(ま)ん中(なか)にある小(ちい)さなようちえんのおはなしです。


 真(ま)っ白(しろ)な大(おお)きなつぶのゆきがきょうもずんずんとふりつもっています。


 しろくまようちえん。

 そのようちえんがきょうのおはなしのぶたいです。



 *



 しろくまようちえんにはたくさんのしろくまのこどもたちがバスにのってかよっています。


 そのようちえんのたてものは白(しろ)いゆきでおけしょうされて真(ま)っ白(しろ)です。


 その入口(いりぐち)に2台(だい)のようちえんのバスが止(と)まりました。


「おはよう」

「さむいね」


 とおはなしながら、あたたかいふくそうをしたこどもたちがぞろぞろとおりてきます。


 こどもたちはさっきまであたたかいバスにのっていました。


 なので、バスからおりるとぶるぶるとふるえるくらいさむく、おはなしすると息(いき)が白(しろ)くなります。


 こどもたちがすぐに入(はい)れるように通(とお)り道(みち)をつくってありますが、少(すこ)しずつつもりはじめています。


「みんなー、通路(つうろ)はつるつるしててすべりやすくなってるから気(き)をつけておへやに入(はい)ってね!」


 先生(せんせい)がバスからおりるこどもたちにちゅういします。


「はーい!」

「わかった!」

「うん!」


 こどもたちはバスからおりると、ゆっくりとすべらないように歩(ある)いてきょうしつにむかいました。



 *



 そのようちえんの中(なか)でいちばんお兄(にい)さんとお姉(ねえ)さんのきょうしつをのぞいてみましょう。


 きょうしつにはすでになんひきかのしろくまのこどもがブロックであそんだり、えほんをよんだりしてみんながそろうのをまっています。


 そこに2ひきのしろくまのこどもがきょうしつに入(はい)ってきました。


「くまちゃん、おはよう」

「くーくんだ!」

「「おはよう!」」

「おへや、あったかいね」

「うん!」

「くーくん、ブロックであそぼう!」

「くまちゃん、いっしょにおままごと、やろう!」

「「うん!」」


 くまちゃんとくーくんはみんなとおはなししています。


「くまちゃんとくーくんはみんなとあそぶ前(まえ)に上着(うわぎ)からスモックにきがえてからあそんでね」

「はーい」

「しろ先生(せんせい)、わかった!」


 くーくんとくまちゃんはしろ先生(せんせい)のいうことをきいて、ジャンパーと茶色(ちゃいろ)の上着(うわぎ)からあわい黄色(きいろ)のスモックにきがえ、フックにかけます。


 くーくんはブロックあそびに、くまちゃんはおままごとをしているこどもたちといっしょにあそびはじめました。



 *



 あれから、お兄(にい)さんとお姉(ねえ)さんクラスのしろくまのこどもたちがみんなそろいました。


「しろ先生(せんせい)、おはようございます!」


 こどもたちはしろ先生(せんせい)にきちんとあたまを下(さ)げてごあいさつをします。


「みなさん、おはようございます! じゃあ、みんなでいつものうたをうたいましょう!」


 しろ先生(せんせい)はオルガンの前(まえ)までゆっくりとした足(あし)どりで歩(ある)きはじめました。


「「はーい」」


 しろ先生(せんせい)がいすにすわると、こどもたちがしぜんとしろ先生(せんせい)とオルガンをかこむようにあつまります。


「「せんせい、おはよう♪ みなさん、おはよう♪ ことりがちっちとうたっています♪ おはよう、おはようー♪」」


 しろ先生(せんせい)のばんそうにあわせてこどもたちがげんきよくうたっています。


「みんな、よくできました!」


 しろ先生(せんせい)がいすから立(た)ち上(あ)がるとはくしゅしてこどもたちをほめると、こどもたちはとてもうれしそうです。


「さて、みんな。きょうはゆきがいっぱいつもっているので、みんなでゆきあそびをしたいとおもいます。ゆきあそびをしたい子(こ)、いるかな?」


 しろ先生(せんせい)はこどもたちのかおを見(み)てききました。


「「はーい!」」


 こどもたちはみんな、にこにこしたかおでげんきなへんじをします。


「せんせい、ぼく、ゆきがっせんやりたい!」

「わたしはゆきだるまをつくりたい!」

「おれ、かまくらつくりたい!」


 などとこどもたちがいっせいにやりたいことをいいはじめます。


「かまくらはしろ先生(せんせい)が入(はい)るくらいじゃないと、先生(せんせい)、さむいさむいだよ?」


 くまちゃんがいいました。


「大(おお)きいのをつくらないと、みんな、入(はい)れないよ」


 くーくんもいいます。


「うんうん」


 まわりのみんながなっとくしたように首(くび)をたてにふります。


「そうだよな……。みんなでかまくらをつくるのたいへんだもんな……」


 かまくらをつくりたいといった男(おとこ)の子(こ)のしろくまがしゅんとした声(こえ)でいいました。


 そして、


「だったら、かまくらはやめる! みんなで大(おお)きなゆきだるまをつくらないか?」


 と男(おとこ)の子(こ)のしろくまがみんなにききました。


「いいね!」

「さんせい!」

「ぼくも!」

「わたしも!」


 みんなが口(くち)をそろえてさんせいしてくれています。


「先生(せんせい)もさんせい!」


 しろ先生(せんせい)が両手(りょうて)を広(ひろ)げていいました。


「「わぁい!」」


 それをきいたこどもたちはとても大(おお)喜(よろこ)びです。


「しろ先生(せんせい)もいいの?」


 その男(おとこ)の子(こ)はしろ先生(せんせい)にきいてみます。


「うん。みんなでつくりましょう!」

「しろ先生(せんせい)、みんな、ありがとう!」


 しろ先生(せんせい)はその男(おとこ)の子(こ)にやさしくいうと、男(おとこ)の子(こ)はにこにこえがおです。


「じゃあ、みんな、さむくないようにあたたかいふくそうでお外(そと)にあつまってね!」

「「はーい!」」



 *



 こどもたちがあたたかいふくそうで外(そと)に出(で)ると、ゆきはきたときよりもたくさんつもっています。


「いっぱいつもってるね」

「そうだね」

「ゆきがさらさらしてるよ」

「ほんとうだ」


 こどもたちははじめてゆきにふれたかのように、キャッキャッとはしゃいでいます。


「みんな、そろったかな?」

「うーんとね……」


 しろ先生(せんせい)がこどもたちのところにかけつけました。


 こどもたちはまわりをよく見(み)て、いない子(こ)がいないかさがします。


「みんな、いるよ」

「そろってるよ!」

「じゃあ、みんなで大(おお)きなゆきだるまをつくりましょう!」

「うん!」

「エイエイオーッ!」

「「エイエイオーッ!」」



 *



 まず、しろ先生(せんせい)とこどもたちはゆきだるまにつけるにんじんやバケツ、太(ふと)い木(き)のぼう、石(いし)をさがしにいきました。


 すると、バケツと木(き)のぼう、石(いし)は見(み)つかりましたが、にんじんが見(み)つかりません。


「みんな、にんじんがないよ。どうしょう」


 しろ先生(せんせい)がこどもたちにききました。


「石(いし)は?」

「木(き)のぼうは?」

「みんなのてぶくろは?」


 とこどもたちからいろいろな考(かんが)えを出(だ)しました。


「その3つのどれかでつくってみよう!」

「「うん!」」



 つぎに、大(おお)きなゆきだまを2こつくります。


 さいしょは小(ちい)さいゆきだまをつくり、いくつかできたらまとめて、大(おお)きくしあげます。


「わぁ! 大(おお)きくなった!」

「ほんとうだ!」


 なんひきかでゆきだまをころがしているので、まるで、うんどうかいの大(おお)だまころがしをやっているみたいです。


 大(おお)きくなった2このゆきだまをしろ先生(せんせい)がつみました。


「ゆきだるまだぁ!」

「目(め)がついてないよ」

「うでもない」

「これから、かざりつけだよ! みんなでじゅんびした石(いし)と木(き)のぼうをつかってしあげましょう」


 こどもたちはしろ先生(せんせい)に手伝(てつだ)ってもらいながらゆきだるまをしあげていきます。


「よし、くーくん。ゆきだるまにバケツのぼうしをかぶせてあげよう」

「うん!」


 くーくんはしろ先生(せんせい)にだきかかえられて、ゆきだるまにバケツをのせました。


「できたぁ!」

「やったぁ!」


 ついに、みんなでつくった大(おお)きなゆきだるまがかんせいしました。


 目(め)は石(いし)で木(き)のぼうはうでとまゆ毛(げ)です。


 にんじんのはずだったはなはくまちゃんがつけていたピンクのかたほうのてぶくろ。


 おなかまわりはみんなのてぶくろがついています。


「みんな、楽(たの)しかったかな?」

「うん!」

「楽しかった!」

「せっかくだから、しゃしんをとってもいいかな」

「「いいよっ!」」

「ちょっと、カメラをとってくるからまっててね」



 *



 しろ先生(せんせい)がカメラをもって、こどもたちのところにもどってくると、こどもたちはキャッキャッとゆきがっせんをしながらまっていました。


「しろ先生(せんせい)がきた!」

「みんな、おまたせ! しゃしんをとるじゅんびをしてください!」

「「はーい!」」

「とるよー! ハイチーズ!」


 こどもたちは大(おお)きなゆきだるまをはいけいにしてにこにこえがおでポーズをとりました。



 *



 楽(たの)しくつくったゆきだるまをこれからもわすれないでほしいとしろ先生(せんせい)はこどもたちにねがいました。

2015/12/22 本投稿

2015/12/22 誤字修正

2026/02/08 誤字修正

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― 新着の感想 ―
 はじめまして、静夏夜と申します。  幼稚園で作った事はありませんが、旅先で二個の雪玉で作るタイプは積み上げが出来ず断念し、崩して上に盛ってから削った思い出がよみがえりました。しろ先生ならどんな大き…
可愛らしいお話にほのぼのしました(*´ω`*) 一昨日くらいにいい大人なのに雪だるまを作った二角です(゜∀゜)(笑) 子どもにはこうやって楽しく育ってほしいものですね(◍•ᴗ•◍) 素敵なお話ありがと…
ほんわかにっこり童話(*'▽'*) 命名法則的に名前の細分化が大変そうだが(・_・;)
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