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プロローグ
「目を覚ましたまえ。」
誰かの声がする。
僕はちょうど目が覚めた時だった。
まだ明るくならない視界。夜だ。まだ朝ではない。
時計を見ると、
時針は、まだ3を指している。
「君にはある爆弾が、仕掛けられた。」
また誰かの声だ。
低い男性の声。
頭の中に直接響く。
僕は問い掛けた。
「爆弾って?貴方は誰?」
「私は君に爆弾を仕掛けた者だ。詳しくは教えられない。だが、爆弾については教えよう。」
夢じゃないのか?
「爆弾は、君の人生仕掛けられた。時限爆弾さ。」なるほど。なんて
納得できる奴はいないだろう。
「人生に、爆弾?」
「そうだ。これが爆発すれば、君はその場の状況に応じて何らかの形で死ぬ。だが、この爆弾は解除できる。時間内に指令に従い、そのミッションを達成すればいい。」
「ミッション……。」
ありえない。マジかよ。
まだ死にたくねー。
こいつは何者なんだ?
神様?だとしたら、間違いなく死に神さんだ。
僕は死に神さんに聞いた。
「時間内にって、後どれくらいの時間なわけ?」
「一ヶ月だ。」