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8話

 準備を整えた俺たちは走り去るゴブリンを追いかけた。

 ゴブリン達に気づかれぬ様、草や木の影に隠れつつ進む事、数十分。

 目の前に少し開けた土地が見えて来た。どうやらゴブリン達の目的地は

 そこらしい。


 ゴブリン達がそこに入って行ったのを確認し、木の影からそっと中を覗くと、


「うおっ、、すげぇな、、」


 そこにあったのはゴブリン達の集落。ゴブリンの数は20は優に超えているだろう。


「こんなにいるのかよ、どうする?一旦逃げるか?それとも奇襲でもかけるか?」

「、、、ん?ちょっと待って」


 見ると、さっき後をつけていたゴブリンが慌てて奥の家に入って行ったのが見えた。

 するとその家から頭に草や枝で雑に作った王冠の様なものを被ったゴブリンが出てきた。


「グギャー!!」


 王冠を被ったゴブリンが叫び出すと村にいるゴブリンが全員王冠ゴブリンに集まり、

 他のゴブリン達に大声で指示を飛ばしている。


 それを聞いたゴブリン達は棍棒や弓矢を取り、村にいたゴブリンの半分が武装した。

 アイツらもしかして俺たちを探しに行こうとしてる?


 すると武装したゴブリン達は一目散に俺たちの拠点の方向へ走り出した。


「なぁ、今がチャンスじゃない?」

「チャンスってお前、あの村の中に入る気か?」

「流石に正面突破じゃ無くて奇襲をかけるんだよ」

「いやいやいや、そんな賭けに出なくて良いだろ?それにもし奇襲かけて

 失敗したら死んじまうかもしれないんだぜ?」

「でも成功したらその分リターンは大きいよ?レベルも上げられるし、村の中にある肉とか

 野菜とかもゲット出来るかもしれないじゃん」


「、、、まぁ確かにこのまま森で彷徨うよりかは賭けに出た方がマシか。で?奇襲っつても

 どう攻め込む?」


 俺の考えた作戦は、まず村の裏手に回って様子を伺い、孤立しているゴブリンを探す。

 そしたらタイミングを見て飛び出し、気絶させた後、森に連れ込みタコ殴りにする。

 というものだ。


「なんかバカみたいな作戦だな」

「2人で安全に攻め込むにはこれしか無いと思って」


 不安はあるものの俺たちは村の裏手に回り様子を伺う。

 すると、他のゴブリン達から死角になっている場所にゴブリンが一匹寝転んでいる。


「今ならアイツやれるんじゃないか?俺が気絶させるからハルトは

 周りの警戒を頼む」

「了解」


 俺たちはタイミングを見計らい、一気に森から出る。

 ショウマは素早くゴブリンの首を絞め、音もなく気絶させた。

 気絶させたゴブリンを2人で抱え、森へ運ぶ。


「ふぅ、何とか成功したな」

「油断するなよ。まだゴブリンいっぱい残ってるんだから」

「はいはい、頑張りますよ。あれ?そういえばレベルアップしねぇな」

「、、、!もしかしてソイツ殺さなきゃレベルアップしないんじゃない?」

「マジで言ってんのか?!俺は嫌だぜそんな事!」

「でもやらないと生き残れないよ!」


 するとショウマが突然近くにある石を拾い始めた。


「やれば良いんだろ!」


 ショウマは拳2つ分の大きさの石を拾いそれをゴブリンの頭に叩きつけた!

 グチャッという音と共にゴブリンの頭が変形した。それでもショウマは殴る事を

 止めず、原型がなくなるまで殴り続けた。


「これだけやれば流石に死んだだろ!」

「、、、やり過ぎだよ」


 その後ショウマのステータスウィンドウが開き、レベルアップの通知が届いた。

 ステータスを見るとレベルは2から3に上がり攻撃力も上がっている。

 だが肝心のショウマが興奮状態に入ってしまっている。


「今ならアイツら全員殺せる気がする、、」

「落ち着けって!まだ他のゴブリンには気付かれてないし、慎重に行動するべきだろ!」

「うるせぇ!ビビってんならここで大人しく待ってろ!」


 そう言うとショウマは村の中に入り素手でゴブリン達と戦闘を始めた。


「アイツ何してんだ!」


 俺はさっき殺したゴブリンから棍棒を取り上げ、ショウマの後を追う。

 それに気づいたゴブリン達は武器を取り戦闘体制に入り俺とショウマに襲いかかって来た。



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