6話
「おーい、早く降りてこいよー」
崖の下からショウマの声が聞こえてくる
さっきあいつは下まで10メートルくらいはある崖を颯爽と
滑り降りて行った。
レベルが上がったからか、元々の身体能力かは分からないが、
正直に言って化け物だと思う
「何で軽く滑って降りれるんだよ!恐怖とかないの?!」
「俺、高い所好きだからさ、良く公園の木とかに登って遊んでたから慣れてんだよ」
だからと言って崖から滑り落ちるのに抵抗が無いのはおかしいと思う。
でも崖から降りるにしてもここしか降りられそうな所はないし、やるしかない!
俺は意を決して崖から滑り落ちてみた。
ズザァァ!
「いってぇ!」
「な、降りれるだろ?」
「お前のせいでケツが四つに割れるとこだった」
「そしたら俺が六つにしてやるよ」
「悪化させてどうすんだ!」
無事に降りた俺たちは森に入る前にこれからの予定を
話し合った。
「まず、俺たちがしなきゃいけない事は、
1、食料集め
2、寝床の確保
3、武器の確保
4、モンスター狩り の3つだな」
「食料は森に入れば木の実とか、キノコとか生えてるんじゃねぇか?」
「有るとは思うけど、毒が入っている可能性も有るから一回火を通した方が良いかも」
「まぁ一目じゃ分からないし、そこに関しては賭けだな。寝床は森に入ってから作るのか?」
「寝床は森の開けた所を探して利用すれば良いと思う」
「じゃあ、武器はどうするよ」
「武器は、、、今のところ素手か木の枝くらいしか無いかな?」
「どっかで作れたりすればなぁ、街とかがないか探してみるか」
「そうしよう、モンスターに関しては分からない事が多いから初見の敵には注意して」
「スライムとかは1人で相手しても良いよな?」
「あの弱さなら1人でも大丈夫だと思う」
「おし!気合い入れて行くぜ!」
俺たちは森へ入って行った。
森に入った俺たちは木の実や使えそうな物を集めながら寝床となる
場所を探していた。
その時、正面から一匹のスライムが向かって来た。
「スライムのお出ましだ、どうする?」
「俺に倒させてくれないか?今の俺がどこまでやれるのか試したいからさ」
「おう、じゃあ頑張れよ」
さっきショウマはビンタで倒してたけど俺には無理そうなので、そこら辺に落ちていた
木の枝で全力で突いてみると、木の枝がスライムの体を貫通した。普通の生き物なら
そこで終わりだが相手はスライムなのでまだピンピンしている。
そこでがむしゃらに木の枝を降ったり突いたりすると、スライムはバラバラになって辺りに飛び散った。
その時、俺のステータスウィンドウにもショウマの時と同じ、レベルアップとサブミッション
の通知が来た。どうやらサブミッションは個人個人に送られる仕組みのようだ。
サブミッションの内容はショウタと同じで、攻撃力も3から5に上がっている。
「クッ、、ハハ、、」
後ろで笑いを堪えるような声がする。見るとショウマが今にも吹き出しそうになっていた。
まぁ外野から見れば滑稽極まりない戦いだっただろうな。ただ棒をブンブン振っていただけだし。
でもレベルアップは出来た。成長はしている!と思いたい。
気を取り直して俺たちは森の奥へと向かって歩き出した。




