カレーを食べよう
テーブルを囲んだ3人はそれぞれがお茶を注ぎ、サラダを自分のボウルにとりわけた。
アキはカレー皿にたくさんのご飯を盛り付けたが、マヤとハルカは控えめな量にした。
「いただきます」
「「い、いただきます」」
サラダは大根・水菜・レタス・ニンジンなどのカット野菜のようだ。
マヤは胡麻をハルカはイタリアンドレッシングをかけて食べ始めた。
普通に美味しい。
カレーにスプーンをつける。
サラサラとしたカレーソースの中に野菜は入っていないようだ。
大きな骨つきの鳥もも肉が入ったカレーソースのスパイスが、長時間の残業で空腹の悲鳴をあげるマヤとバイトで消耗したエネルギーを求めるハルカを刺激する。
カレーソースだけを食べてみる。
中辛の味付けでちょうど良い。
たくさんのスパイスがブレンドされているのか複雑な辛さを感じる。その後にほんのりとした甘さは玉ねぎのものだろう。
とり肉はスプーンで押しただけで簡単にほぐれた。
ご飯とカレーソースと一緒に口に運ぶと、絶妙に絡み合ってとても美味しい。
「「美味しい……」」
軟骨部分も食べられるほど柔らかく煮込まれており、皮もプリプリして美味しい。
思わず真剣な表情でカレーを食べすすめてしまう。
「ご馳走様」
目をやると、アキが早々に食べ終えて皿を片付けている。
「辛さは大丈夫そうだね。風呂入ってくるから、ごゆっくりどうぞ。鍋にチキンとカレーソースがまだ少し入っているから。食べ終わったらシンクに置いといて」
「あ、洗い物くらいしておくよ?」
「食洗機で洗うから気にしないで。水にだけつけておいてくれれば大丈夫。それじゃ」
寝室から持ち出した着替えを手に、アキが風呂場へと消えた。
「ハルカちゃん……おかわり、する?」
「はい……」
2人は先ほどよりご飯も多く盛り付けて、気づけば鍋の中身を空にしていた。
「「ご馳走様でした……」」
食べ終えた食器をシンクに運び、水に浸したあと、2人はソファーに崩れ落ちた。
「なんかメッチャ美味しかったんだけど!」
「ですよね!サラダ普通だったから、油断してたらヤられたんですけど!」
「これ、アキちゃん作ったのかしら」
「Uber頼んだりしてませんよね」
「というか、確かにカレーとは言ってましたけど、イメージとは全然違いました」
「ええ、レトルトカレーかニンジン・ジャガイモがゴロゴロってしてる、玉ねぎもあまり炒めてないポークカレーとかだと思ってたわ……」
「男の子の手料理!って感じかと思ったんですけど」
「……カレー作りにはまる男は、面倒っていうわね」
「あ!聞いたことあります!」
「アキちゃんは結構面倒っぽいわよね!」




