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 少しすると飲み物とつまみのナッツが届けられた。

 その際にホテルまでのタクシーを頼んでみる。


「ああ、あそこのホテルですね。大丈夫ですよ。10時半くらいで良いですか?」

 よくあることのようで、時間を聞かれたのでお願いした。



 帰りの足も確保できた所で、それぞれが少しだけグラスを持ち上げて乾杯し、カクテルに口をつける。


 アキもクラッシュアイスが入ったグラスに注がれたダイキリに口にした。


 ライムジュースの酸味と香りが口いっぱいに広がりすっきりとした清涼感を感じる。

 酸味が刺々しくないのは、ラムと砂糖の甘みが柔らかく包んでいるからだろうか。




 先ほどから何か考えていたマサムネが口を開いた。

「なあ、リカ。アメリカはドラッグがすごい流行っていてやばいって話は聞いたことがあったけど、俺はわかんなくてさ。実際、肌感覚としてはどうだった?」

「そうだね…。せっかくだから、聞いてもらおうかな」

「うん。私も聞いてみたい。最近日本でも大麻の話題も多いし」



 リカはミモザを一口飲んで話し始めた。



「それじゃあ、まずは問題です。アメリカの国土面積は日本の何倍でしょうか?」

「え、わからん。50倍くらい?」

「10倍ってことはないだろうけど、30倍とか?」

「じゃあ、私は間をとって40倍」


「みんなダメ。アキが少し近いかな。正解は25倍」

「そうなの?」

「いや、わかんないけど、そうなんじゃないか」


「では次の問題。アメリカの人口は何人でしょうか?」


「わかんないよ〜リカちゃん!ヒント、ヒントちょうだい!」

「葵ちゃんは仕方ないわねぇ。じゃあヒント。アメリカの国土面積の方が中国より少し大きいよ」


「中国って人口何人?」

「世界1位で14億人とかじゃなかったっけ?」

「あれ?今の1位ってインドじゃなかった?」

「インドも人口多いんだよね」

「この間14億超えたって言っていた気がするんだけど……」


「今の問題は、アメリカの人口だからね?」


「中国より国土面積が大きいんでしょ?でも、そこまで話題になってないから……8億人?」

「二桁はいってないと思うから、9億人でどうだ?」

「アメリカの半分は人が住んでないっていうからな…。6億人くらい?」


「正解の前に、日本の人口は知ってるよね」


「1億2000万人!だった気がする!」

「確かそんな人数だったね」


「では、正解発表〜。アメリカの人口は、3億4000万人です!」


「本当⁉︎意外と少ない気がする!」

「3億が少ないかどうかは別にしても、中国やインドと比べると少ないな」

「むしろ日本が多いのか…?」


「だから、日本と比較すると、アメリカの国土面積は25倍。人口は約3倍。これを覚えておいて」


「おう」

「わかった」

「それで?」


「アメリカの疾病対策センター(CBC)の調査によると、2021年にアメリカ国内でドラッグの過剰摂取オーバードーズによって死亡した人数は、107,000人だったことが発表されているの」


「じゅ、十万⁉︎」


「間違えて欲しくないのは、薬物を使用している中毒患者の数じゃなくて、死亡者数ってこと。つまりね、毎日300人近くの人がドラッグの過剰摂取によって死亡しているってことよ」


「リカ、アメリカの人口は日本の3倍って言ったよな」

「ええ。そうよ」

「もし、日本で同じようにドラッグが流行る状況になったら、毎日100人の死者が出るかもしれないってことか……」

「マジかよ…」


 マサムネとアキと葵は思わずお互いの顔を見つめた。

 呆然としている3人にリカが続けた。


「その中の約7割以上、75,000人以上の人が、フェンタニルをはじめとするオピオイド系と呼ばれる医療用麻薬が原因で亡くなったそうよ」




「フェンタニルって……」


「そう。ミシェルが亡くなる原因になった薬」

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