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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

狂った蜜柑

作者: 久我 一
掲載日:2023/09/19

 田舎の夜は怖い。

 光は宇宙から風の音と夏だからか虫の声も聞こえる。

 蠢く木々に近づく。

 今にも揺れて地球の法則に従いそうになるあの橙色の硬い蜜柑を僕は自然から奪って、夢をみる。

 九回ツーアウト、ランナー満塁。

 一打サヨナラの場面。

 投手は僕で、打者は今世紀最強の打者。

 マウンドの土を踏み締めて打者に向かって投げる。

 白い白球は打者に返され僕の目の前でゆっくりと動き──

 ──顔を動かした痛みで僕の意識は覚醒した。

 顔が痛い。

 あまりの痛さに目も開けられないくらいに。

 そして僕は蜜柑となった。

 甘く無い好まれもしない腐った蜜柑に。

 なってしまったのだ。


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