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新春連歌の会2020  作者: 秋の桜子、かわかみれい、黒鯛の刺身♪、砂礫零、間咲正樹、水渕成分、森野昴、陸 なるみ、しいたけ
6/20

2回戦について語ってみましょう(砂礫)

 連歌会の1回目は、テーマに沿って詠むとなんとなく、各テーマの元ネタ(作者)のカラーになる、という面白さを味わえました。


 で、それを体験した詠み手さま方はより、作者カラーに合わせる、ということを意識されたのでしょう。


 結果としては、元ネタ作者さまに泣いて喜んでいただける連歌と相成ったのであります。


 では、その辺も織り混ぜつつ、語ってみましょう……!


 砂礫パートは脇句と七句です。


挿絵(By みてみん)


(6)~光らせたい旦那さんと坊っちゃんと不器用な主婦~

 ≡主客≡

 水淵成分 さま

(https://mypage.syosetu.com/1619624/)



 まずは、成分さまの発句

『光()ぶ 草片くさびら求め 坂昇る』


 こちらはですね。

 もしかしたら、ご本人には違う意図があったかもしれないんですが……


 短編『野菜戦記2019』のラストの部分。


 主人公の主婦歴10年 (まだまだ新米) の主婦がこんなことを言うのです。


 "「あたしはようやくのぼりはじめたばかりだからな このはてしなく遠い野菜坂をよ・・未完」

(引用:野菜戦記2019 https://ncode.syosetu.com/n9088fw/)"


 えーと…… 『野菜戦記』 は確かに大変面白い 『光る草片』 を求める戦いなんですが。


 これは……脇句によっては『チャージオン』

(強者を求めて戦い続けるボサッとした旦那さんと、フォロー力戦闘力ばっちりの坊っちゃん、そして不器用ヒロインの織り成す、壮大なSF!) 

 の世界には行かずに、野菜ネタが続いてしまう危険が……っ(ごくり)


 ていうか、砂礫の脳内が既に……


 野 菜 オ ン リ ー (爆)


(大丈夫だ……思い出すんだ!

 新鮮野菜を求め戦った日々を!)

 ↑今は面倒なのであるものを買っています。


 そう……あの頃の砂礫は……

 ガチで坂道を20分くらい登って、農家の直売所まで 『光る草片』 を求めに行っておったのです。


 ひといき入れて振り向けば、遠くに煌めく海のさざなみ。


 ええ、ここを……、『チャージオン』 の砂の惑星に寄せて変えてしまいましょうっ!


 てわけでこちら


光帯ぶ 草片くさびら求め 坂昇る

 汗拭き眺む 遠き砂浜』


 そして、見事に砂に反応して『チャージオン』の世界を詠んで下さった三句~六句、それぞれに旦那さんとメインヒロインですね!


 ということは……七句・八句は坊ちゃん。

 未来の奥様wwと出会った頃の、印象的なエピソードを語ってみましょう!

 ……かわかみさまが、上手に拾ってくださいました!感動!!


『お守りを 贈りあいたる 淡き恋

 角は擦れども 形変わらず』


 そして九句、〆までまさに壮大なSFの人模様を感じさせる流れでしたねー!


 折しも『チャージオン』は祝!完結!


 良き記念となりましたね♡(どや顔)




挿絵(By みてみん)


(7)~神社と先生と庭師~

 ≡主客≡

 陸 なるみ さま

(https://mypage.syosetu.com/1119895/)


『境内に 巡る春あり 独りでも』


 情景よりも気持ちが強く出ている発句。

「独りでも」 が引き立つよう、脇句でさらに情景を補完するのが良いでしょう。


 そのヒントとなるのが 『境内に巡る春あり』 ですね。


 テーマに 『庭師』 とありますし、やはり素直に 『春→花』 と詠むのが良いでしょう。


 句のイメージカラーは黄色。

 神社にありそうな、春先に咲く黄色の花を探します。


 → 臘梅。


 蕾の時には割かし地味です。満開になって香ってこそ、目立つ花というか。


 つまり、『独りでなければ気づかない春の喜び』 を詠み込むなら、まだ気の早い一輪が咲く、そんな情景ですね。


『独りでなければ気づかない春とは?』 → かすかな臘梅の香り


 そこからふと見ると、臘梅が一輪二輪、という感じを表すために、敢えて 『枝』 という言葉を使います。

 香りに気づき目をやれば、『花』 よりも 『枝』 が目立つ、そんな感じです。


『境内に 巡る春あり 独りでも

 匂い初めにし 臘梅の枝』



 そして、三句~六句。

 連歌は、前の歌と意味的なつながりをそう求めるものではないのですが、やはりひとりで詠むのとは全く違います。

 どこかで前の歌とつながりながら、新たなイメージを詠み連ねていく、といいますか。


 そんな感じが出ていますね。


 ちなみに黒鯛さまの 『一炊の夢』 は宮島しゃもじ (お土産物&お守り!) を連想させます。

 こういう言葉の使い方、面白い!


 から更に連想しての七句。

 そろそろテーマの 『先生』 を出したいなー、と思っていたところですから、『宮島』 ときたら、ここは 『引率』 ですわね (安直!)。


 そんでもって、広島といえば、なるみ様の故郷の話が記憶に新しかった…… うむうむ。できました!


 連歌をしてみた感想としては、上句は1つの和歌の骨組みになる一方で、下句は仕上げと肉付けと彩色をしている、そんな気がします。


 もちろん骨組みがきちんとした上句であれば、下句はつけやすいのでしょうが……


 正直言って。


 自作の上句が、ちゃんとしてるかどうかの判別つけられるだけの技量はないぜ!

 ごめんなさい!

 でも、皆様のことは信用してる!


 こんな私だけど受け止めて!


 みたいな感じでしたね……(爆)


 誠に、お世話になりました、森野様。


 美しい下句で、味わい深い一首に仕上げてくださいました。


『過ぎゆきし 両想いの跡 引率し

 今こそ聞こゆ (もと)()となり』


 そして、陸さまの代表作 『神社』 シリーズの信ちゃんで、見事に〆た九句・十句。


 陸さまのイメージは……


 砂臥 環さまのお年賀アート(https://ncode.syosetu.com/n3091fx/)でしたそうです!




 さて、次はちょっとこれまでと趣向を変えまして。

 砂礫にご褒美をいただきました。

 趣味の 『軽ほにゃ』 テーマでございますー。あくまで軽。


 ついでに発句と〆の句を体験させていただきました♪

挿絵(By みてみん)


(8)~月=moon=の裏側~


 テーマの月にわざわざ=moon=をつけることで、大人な皆様は察して下さることだろうと思います。

 健全な生物の話でございますww


 さて、で、発句。


 ………………考えれば考えるほどわからんくなりますね、これ!


 全体の雰囲気を決めるのに、発句って重要です。なので緊張する。


 んが! ここで固まってしまっては折角のご褒美いただいてる意味がない!


 よっしゃ、飛ばそう!

 ……そして陸さまのさらに飛躍した脇句。イイですねー!


『蜜壺に 舌挿し込めば 春香り

 惹き込まるまま 鼓打ちたり』


 ここまででもうfly me to the moonしちゃいましたね♡


 さて、そしてロマンティックでウットリしちゃう桜子さまと間咲さまの三句・四句、格調高く美しい森野さまと水渕さまの五句・六句を経て、再びバトンが。


 七句でございます。

 これはもう、もんすごい素直に詠みました。

 やはり一晩、嵐が吹き荒れた後は、休憩も必要ですわね……の後から黒鯛さまの再び激しい付句!


『嵐過ぐ 黎明(しののめ)の海 漂いて

 (うしお)蜜壺 福原破狂(はきょう)


 こちら八句までの鑑賞と八句の解説については、黒鯛さまが寄稿してくださっているのでまた次の回で!



 そして九句、かわかみれいさま。

 おおー『凪の海』『追憶』と言葉の選択がいちいち美しく、それに『ひとり遊び』がつくという、なんとも素晴らしい詠みっぷり!


 〆の句もやはり、これで終わりだと思うとめっっちゃ緊張しますが、かわかみさまの句に引っ張られてスルスルと出てきました。


『凪の海 追憶たどる ひとり遊び

 月のひかりに 夜の長さ知る』



 ふむ! なんともイケてるmoonの裏側!

 生物最高!!

 皆様ありがとうございますー!!

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― 新着の感想 ―
[良い点] お世話様です。 改めて解説していただけると、新たな再発見も。 拙作の件では、野菜ばかりでなく、光の方をきっちりフォローしていただきありがとうございますーm(__)m。
[良い点] >野 菜 オ ン リ ー (爆) もうね…野菜が凄すぎる作品だからしょうがない (;'∀')
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