表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

私を飼ってくれませんか?

作者: 七瀬




僕の名前は、『廣﨑 幸喜』37歳、真面目なサラリーマンだった!

結婚もせず恋愛もせず、彼女も好きな人もいない!!!


コツコツと貯金を貯める事が趣味で、その為に働いてきたんだ!


・・・だけど?

お母さんが、認知症になり僕が母親の面倒をみる事になった、、、!

しょうがないのか? 僕は長男だし! 


それに、母親の面倒をみるのは当たり前の事なのかもしれない!!!

僕が小学三年生の時に、お父さんは病気で亡くなっているしね!


お母さんが、女手一つで僕を育ててくれたから!

それもこれも、僕が今こうしてあるのは、お母さんのおかげだ、、、!!!

親孝行だと思って、僕はお母さんの面倒をみようと思ったのだけど、、、?


介護は? 想像以上に、大変だと感じたんだ、、、!



僕は、仕事を辞めて実家で本格的に母親の面倒をみる事にしたんだよ!


【認知症】という病気は、、、?

どんどん記憶が失われていく病気だし!

何も覚えてない! 何度も同じことを話したり、僕が見てなければ

何度でも、お昼ご飯だと言って食べ続けるんだよ。


先、話した事さえ覚えてないんだから、、、。


『お母さん!先、その話したよ!』と僕が言うと、、、?

いきなり、キレて怒鳴り散らしたり暴力的になるんだ、、、!!!


あんなに、穏やかで優しい母親が鬼の形相で怒鳴る姿を見たら、、、?

僕は、急に涙が出てきてさ。


胸がキューッと痛くなったよ。


・・・本当に、僕はこのまま母親の面倒をみていけるのかな、、、?



そんなある日、僕がスーパーに3日分の食材を買いに行った帰りに、、、。

20代前半ぐらいの女の子が、思い詰めた顔でフラフラしながら僕の前を

歩いててさ! 僕と通り過ぎる時に、僕の肩に彼女がぶつかって、、、。


『大丈夫ですか?』

『・・・・・・』

『しっかりしてください!』

『・・・・・・』


・・・そのまま、彼女は倒れてしまって僕は彼女を近くの病院に連れて行った

んだけど、、、?


『先生! 彼女は大丈夫なんですか?』

『まあ~貧血ですね! それと疲れが溜まっているみたいですよ!』

『・・・そうですか!』

『旦那さんですか? 奥さんの事、もっと大事にしてあげてください!』

『・・・い.いや? 僕は、そういうんじゃないんですけど、、、?』

『・・・・・・』

『もう、大丈夫ですよ! お大事に、、、!』

『・・・ははい、』




病院で、彼女と別れる時、、、。


『じゃあ、僕はここで!』

『・・・ちょっと待ってください! ・・・あのう、私を飼ってくれませんか?』

『えぇ!?』

『私! 何でもしますからお願いします! 私を貴方のところに置いてください!』

『・・・あぁ、本当に何でもしてくれるのかな?』

『えぇ!?』

『実は、、、? 僕は母親が認知症で、今一人で母親の面倒をみてて大変なんだ!

正直、介護疲れになりそうなんだ、、、! もし、、、? それでも良ければ!

僕の方が、君に家に来てほしいぐらいだよ!』

『・・・そうなんですか? 私でよければ! 是非!!!』

『ありがとう、じゃあ、荷物1つ持ってくれるかな?』

『もちろん!』



僕は、彼女を飼う? いや、僕の家で一緒に母親の面倒をみてくれる彼女と

して生活することしたんだよ!


『お母さん! 今日は、朝トイレした?』

『・・・したよ!』

『取り敢えず、トイレに私と一緒に行きましょう!』

『・・・えぇ!』




彼女の名前は、“美咲さん”と言うらしい!

美咲さんは、まるで、、、元から僕たちの家族のように接してくれてね!

母親の事もしっかり面倒みてくれて、僕の理想の奥さんって感じの女の子

なんだよ!



もし、、、? 

美咲さんが、僕の本当の奥さんだったらいいなって思うようになったんだ!




・・・でも、美咲さんは自分の話をしたがらないから、、、?

僕は、何も美咲さんの事を知らないんだ!



ただ、この生活がずっと続いてくれれば僕はいいと思っていたのだけど、、、?





そして、、、!

1年ほど経った今日、、、。


僕が朝、目を覚ますと、、、?

テーブルに、母親が座って朝ご飯を食べていたんだ、、、!


『おーい! 美咲さん! 何処にいるんだい?』


・・・母親が僕に何も言わず、白い紙を僕に手渡してきた!


『お母さん! これ何?』


僕は、その紙を開くと、、、?


美咲さんの字でこう書かれていたんだよ!


『今までありがとう! 幸喜さん、ごめんね! 勝手に私は今日、この家を

出ていく事に決めました! これ以上は、私のワガママでココにいる事はで

きません!!! ココにいた1年間は、とっても幸せでした。本当にありが

とう! ワガママな私を許してください! さようなら、美咲。』


『えぇ!? 出て行ってしまったのか、、、!?』



・・・また、僕は認知症の母親と二人きりの生活が始まったんだ。

でも? どうして、、、美咲さんは、出て行ってしまったのかな?





最後までお読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ