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チャージオン~光らせたい男と不器用な女のお話  作者: 水渕成分
最終章 後日譚

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225/230

225 後日譚 坊っちゃんとエウフロシネⅡ

 坊っちゃんは、アナベルとオキニィの存在に気付くと声をかけた。

 「あ~、来てくれたんですね。もうちょっとで休憩時間になるので、応接で待っていて下さい」


 「は~い」

 アナベルも返事をする。


 「応接、こっちです~」

 エウフロシネが案内する。


 やがて、時をおかず、坊っちゃんが応接に現れる。


 「お久しぶり。坊っちゃん。いや、こんな好青年を『坊っちゃん』なんて失礼だよね」

 アナベルは苦笑する。


 「いえいえ。『坊っちゃん』でいいんですよ。ここの生徒さんたちは僕のこと『先生、先生』言うもんだから、昔から知ってる人が『坊っちゃん』って呼んでくれると嬉しいんだ」

 坊っちゃんも笑顔で答える。


 「そう言えば、名前を付けたんだっけ?」


 「うん。エウフロシネと結婚するのに、名前なしの通称『坊っちゃん』じゃ困るんで、今の本名は『シヴツ・スカイ』です」


 「えっ? 『スカイ』って?」


 「そう、旦那(だん)さんの養子になったんです」


 「そう」

 アナベルの中に様々な思いが去来した。


 「僕もいろいろあったけど、今は何とか楽しくやっています。結婚もしたし…… ところで、ラティーファ(お姉ちゃん)には、もう会ったんですか?」

 坊っちゃんの問いに、アナベルは笑顔で答える。


 「まだ、この後なの。楽しみだな」


 「ははは、一番のお楽しみは最後にとっておく方ですか?」


 「そういう訳でもないけど、坊っちゃんとエウフロシネちゃんにも会えたし。偵察局勤務10年目でやっと取れた長期休暇だけど、『アクア(スリー)』に来て良かった」


 「『ビル・エル・ハルマート』は遠いけど、『アクア(スリー)』は首都星系からそんなに離れてないんだから、これからもちょくちょく来てくださいよ。訓練学校だって、偵察局の一機関なんですから」


 「うん。そうする。坊っちゃんとエウフロシネちゃんも首都星系に来たら、寄ってよ」


 「そうします」


 最後にアナベルとエウフロシネ、坊っちゃんとオキニィはそれぞれお互いに固い握手を交わした。




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― 新着の感想 ―
[一言] 養子になったのですね(*´▽`*) みんな年とっちゃってww ほのぼの ( ˘ω˘)~♪
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