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チャージオン~光らせたい男と不器用な女のお話  作者: 水渕成分
第五章 要塞惑星

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182 あたしにゃできんわ そんな肩の凝ることは

 果せるかなアナベルたちが捕縛した「なりきれていない者」たちの多くは「洗脳からの回復システム」により順調な回復ぶりを見せた。


 また、「洗脳機関」の存在が「銀河帝国皇帝」の耳にまで入ったので、当局は「犯罪組織としての洗脳機関」について、その魔の手にかからないように、また、怪しい情報を見聞きしたら、すぐ「地元警察」に通報するよう大々的に広報した。


 更に、ルカイヤ謹製の「戦闘員養成教程(プログラム)」により、アナベル、オキニィ以下の新進気鋭のレーザーセイバー使い、レーザーブラスター使いが続々と育っており、「洗脳機関」の活動の芽は全て摘まれていった。



 ◇◇◇



 「ふうっ」

 銀河帝国皇帝との面会を終えた偵察局長は、シラネあての通信回線を開いた。


 予め連絡を受けていたシラネはすぐ受信を開始した。


 「お疲れさん。局長」


 「ああ、陛下との面会は何度やっても緊張するわ」


 「あはは、あたしにゃ出来んわ。そんな肩がこることは」


 「何言ってやがる。シラネ(自分)だって、ミッドラントの役員じゃないか。いつ、お呼び出しがかかるかわからんぞ」


 「え? やだなあ」


 「そう言いながらも、結構、度胸座ってるような気もするが」


 「あはは。そうかもね。でどうだった? 面会は?」


 「ああ、最近は『洗脳機関』の活動は完全に封じ込めているからな。その辺はお褒めの言葉を賜った。だが、問題はその後だ。惑星『バストーニュ』をどうするつもりか聞かれた」


 「『バストーニュ』か…… 早く奪還するように言われたのかい?」


 「いや。皇帝陛下は賢明な方だ。全面開戦は極力避けるお考えだし。奪還は何時頃になりそうか聞かれた」


 「それで、何と答えたの?」


 「周辺の惑星で完全に『洗脳機関』の動きを潰してからで、全面戦争を避けるなら1年くらいかかるかもと答えた」


 「陛下は納得したの?」


 「全面開戦を避けるためならやむを得ないと言われた」


 「ご理解してもらえて良かったわ。せっかくこっち優位に進んでるのに、ここで無理したらぶち壊しだからね」


 「で、シラネ君はどう思うんだ? 惑星『バストーニュ』の奪還は?」


 「あらゆる面で考慮して、あることが起こったらだね」


 「ふむ。そのあることとは?」


 「『パウリーネ』の再登場だよ」



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