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173 リハビリ中とは思えない

 シラネの依頼で「星間警察」は「地元警察」に「洗脳機関」の活動を再度洗わせた。


 特にパウリーネらしき者を見かけないか、細かく調査させた。


 「洗脳機関」らしきものの潜入活動はいくつか散見されたが、パウリーネの行方は杳として知れなかった。


 にもかかわらず、ルカイヤの活動ぶりはリハビリ中とは思えない程、活発だった。


 惑星「バストーニュ」失陥の際に完全に破壊された「戦闘員養成教程(プログラム)」をよりヴァージョンアップさせて復活させた。


 早速、試用したアナベルと坊っちゃんはこぞって称賛の声を上げた。


 「凄いです。実戦演習でしか上がらないと思っていたレーザーセイバーの戦闘技術がヴァーチャルリアリティシステムで向上するなんて」

 「思い知らされたよ。僕のレーザーブラスターの技術はまだまだ改善の余地があるって」


 そして、声を揃えて言った。

 「『ヴァーチャルリアリティシステム』は正しい方向性で使えば、凄い有効な技術である」と。


 更に「偵察局」で研究されていた「ヴァーチャルリアリティシステム」の悪用により洗脳された者の回復プログラムへの作成にも参加、完成が大きく早まった。



 ◇◇◇



 「今度は『本当』に私たちだけでってことですか?」

 アナベルが緊張した面持ちで問うている相手は偵察局長だ。


 「そうだ。『星間警察』から入った情報だが、以前も行ってもらった惑星『ウィルツ』で『洗脳機関』の活動の痕跡が見られるとのことだった」


 「惑星『ウィルツ』……」


 忘れもしない、アナベルにとっては初陣で苦杯を飲まされた惑星だ。


 「どうかね? 気が進まないと言うなら、無理を言う気はないが」


 「いえっ」

 アナベルは真正面を向いた。体が震えているのはきっと武者震いだ。


 「やりますっ! やらせてくださいっ」


 「よしっ、行ってきなさい」


 「はいっ!」




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