表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
チャージオン~光らせたい男と不器用な女のお話  作者: 水渕成分
第五章 要塞惑星

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

159/230

159 やれやれ舐められたもんだぜ

 「ここまでやったら、『開戦』ということは承知してやってるんですね?」

 ルカイヤの問いに、イワノフは笑ったまま答える。


 「そんなことは、貴様とパウリーネを殺害又は投獄してしまえば、いかようにも出来るわ。『勝てば官軍』だっ」


 「みなさん。宙港に向かいますよ」

 ルカイヤは指令を出すが、ソローキンはそれを許さない。


 「そうはいかんな。『指揮官(コマンダー)』全員、前に出ろ」


 「私も釘付けにしようというのですか? だけど、そちらのレーザーセイバー使いは七人。こっちは十人ですよ」


 「やれやれ。舐められたもんだな」

 イワノフはおもむろにレーザーセイバーを背から抜刀する。


 「!」


 「知らなかった訳ではあるまい。わしもソローキンも先の『大戦争(グレートウォー)』の時から工作員だということを」


 「……」



 ◇◇◇



 窓の外では白い光が増してきている。パウリーネの「チャージオン」が近いのだろう。


 「パウリーネ様が『チャージオン』すれば、貴方の部下の三人の『指揮官(コマンダー)を倒します。制止するなら、今です」

 ルカイヤの進言を、イワノフは鼻で笑った。


 「パウリーネが『チャージオン』すれば、困るのは貴様だろう。こちらは戦死者が十名になり、軍団の実績になる」


 「死者数が実績? やはり、貴方がたとは全くもって、相容れませんね」


 「減らず口を叩けるのも今のうちだけだっ!」

 イワノフはレーザーセイバーを振りかぶった。



 ◇◇◇



 「チャアアァジイィィオオォォォンッ」

 パウリーネの雄たけびが上がり、外は真っ白い光に包まれた。


 「やった」

 イワノフは歓声を上げた。


 「よしっ! 今のパウリーネはただの記憶喪失者だ。捕縛して本部へ送り返せっ!」


 「そうはさせませんっ!」

 あわてて駆けださんとするルカイヤをイワノフのレーザーセイバーが襲った。


 「おっと、あんたの相手はこっちだぜ」


 「くっ」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ