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チャージオン~光らせたい男と不器用な女のお話  作者: 水渕成分
第五章 要塞惑星

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156/230

156 無能だけにお飾りには最適です

 「銀河連邦」の大型輸送航宙機は惑星「バストーニュ」の宙港に着陸した。


 「『キャンディッド』ですか。また、見せつけるかのようにでかいので来ましたね」

 ルカイヤは大きく舌打ちした。


 「で、ルカイヤちゃ~ん。連邦の使節団の代表は誰だっけ?」

 パウリーネの質問に、ルカイヤは忌々し気に答えた。


 「外務政務官のホドロフスキーですよ」


 「げっ、あのアル中のセクハラ親父~? あたしは酒の席でべたべた触ってくるもんだから、思い切りにらんでやったら、びびって逃げて行ったけどさ~」


 「それが出来るのはパウリーネ様だからです。他の女性職員は泣き寝入りです」


 「あいつ、書記長の親類ってだけの無能じゃなかったっけ?」


 「無能です。無能だけにお飾りには最適です。二人いる副代表が本命でしょう」


 「え? 二人の副代表?うげっ、イワノフとソローキン! 第二軍団長と第三軍団長じゃないっ!『洗脳機関(あいつら)』交渉する気ないんじゃないの」


 「『洗脳機関(向こう)』も語気を荒げて恫喝すれば、こっちが屈服すると思っているほど馬鹿じゃないでしょう。何か仕掛けてくるはずです」


 「やだなあ。怒鳴り合いのほうがよっぽどましだよ」


 「準備はしときますが、どうなるか」



 ◇◇◇


 

 使節団は十三人。うち十人は護衛の「指揮官(コマンダー)」である。


 (ありったけの『指揮官(コマンダー)』連れて来たようですね。戦闘する気まんまんです。こっちも十人のレーザーセイバー使いを用意しましょう)

 ルカイヤは警戒心を緩めない。


 笑顔で挨拶をしたのは使節団代表のホドロフスキーだけで、副代表のイワノフは初めからケンカ腰だった。


 「書記長は大層お怒りだ。早急に『第五軍団』の軍団長と秘書を辞任しろ。いったん、『第五軍団』は武装解除し、『銀河連邦』に帰りたい者は『第三軍団』が護衛するから帰らせろ。ここに残りたい者は『第二軍団』の指導の下、再編成することになる」



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