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チャージオン~光らせたい男と不器用な女のお話  作者: 水渕成分
第四章 水の惑星Ⅱ

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139/230

139 今度こそ決着つけるんだから

 他の非常に考えにくい理由としては、前回の「ウィルツ」失陥を「偵察局」が面子を潰されたと考え、意地になって奪還にくるということだが……


 (ない。ありえない)

 ルカイヤは(かぶり)を振った。


 (あの旦那(だん)さんならともかく、坊っちゃんと姐御ことシラネ・スカイは絶対そんな愚策は取らない……)


 (分からない。分からないが、旦那(だん)さんと坊っちゃんが来る以上、対抗できるのはパウリーネ様とルカイヤ()だけ。迎撃(インターセプト)するしかない……)


 ルカイヤは決意を固めた。



 ◇◇◇



 「降下開始します。作戦(オペレーション)開始(スタート)。コードネームは『マーケット・ガーデン』」

 坊っちゃんはわざとルカイヤ側に傍受できるように通信を発すると旦那(だん)さんと二人で「洗脳機関第五軍団」の拠点工場の至近、敵中真っただ中に降下開始した。


 (『マーケット・ガーデン』!?)

 ルカイヤは驚きを通り越して、怒りを感じた。


 「マーケット・ガーデン作戦」「地球(テラ)」の古代戦史にある大規模な空挺作戦。しかし、その作戦は失敗であったと評価されている。


 (何故、あえて過去に失敗した作戦のコードネームをつける!? 馬鹿にしているのか? こちらを当惑させようというのか?)


 しかし、旦那(だん)さんと坊っちゃんが空挺降下まで開始したとなると放置はできない。


 「『ウィルツ』の宙港に着陸して下さい。すぐに現地に駆けつけます」

 ルカイヤは機長に指示を出すと、パウリーネの方を振り向いた。


 「パウリーネ様。『偵察局』の旦那(だん)さんが来ました。よろしくお願いします」


 「むっふふ~ん。旦那さん(あいつ)ね。今度こそ決着をつけちゃうんだから。あたしの勝ちでね」

 

 パウリーネのレーザーセイバーは既に強い光を帯びていた。




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