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チャージオン~光らせたい男と不器用な女のお話  作者: 水渕成分
第四章 水の惑星Ⅱ

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132/230

132 撤退ー 撤退しまーす

 双方がレーザーセイバーを振り上げ、全力疾走でぶつかり合った。


 チャージオンしていないのに、周囲に光がほとばしる。


 二合三合と打ち合うたびに、閃光が走る。


 あまりの眩しさに「洗脳機関」の兵と「偵察局」のレーザーブラスター使いたちは思わずてのひらで眼の周りを覆う。


 しかし、坊っちゃんは腕組をして、じっと戦況を見つめている。


 ルカイヤは腕組こそしていないが、やはり、瞬きもせず、戦況を注視している。


 一段と光が増した。


 「来るっ!」

 坊っちゃんとルカイヤは同時に感知した。



 ◇◇◇



 「チャアァァァジイィィィィオオォォォンッ」

 旦那(だん)さんとパウリーネは同時に叫んだ。


 惑星中に白い光が広がり、旦那(だん)さんとパウリーネ、それに、坊っちゃんとルカイヤ以外の人間は全て眼を開けていられなかった。



 ◇◇◇



 「それっ!」

 坊っちゃんとルカイヤは白い光の真っただ中に飛び込み、それぞれ記憶を喪失した旦那(だん)さんとパウリーネを回収した。


 「撤退ーっ! 撤退しまーすっ!」

 坊っちゃんとルカイヤの呼びかけは、まるで事前打ち合わせしたかのように同時だった。


 旦那(だん)さんを抱えた坊っちゃんとレーザーブラスター使い五名は航宙機の待機する宙港へ。


 パウリーネを抱えたルカイヤは工場内に撤退し、重傷者二名を抱えた「偵察局」のメンバーは全員航宙機で惑星「ウィルツ」から脱出した。


 地元警察に「洗脳機関」への内通者がいた惑星「ウィルツ」の宙港は、「偵察局」のメンバーが脱出後、あっさりと「洗脳機関」の手に落ちた。


 「偵察局」対「洗脳機関第五軍団」の対決第二戦は、「洗脳機関第五軍団」の快勝に終わったのである。



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― 新着の感想 ―
[一言] ありゃりゃ負けちゃいましたか (;'∀') >「撤退ーっ!撤退しまーすっ!」 こういう表現が、暗くならずに楽しく読めて好きです☆彡
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