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チャージオン~光らせたい男と不器用な女のお話  作者: 水渕成分
第四章 水の惑星Ⅱ

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107/230

107 変な習癖ついたら困るな

 「とにかく…… 他人(ひと)を教えられないからと言って、勝手に『自習』とか言って、魚取ってんじゃないの! 子供じゃないんだから、ちゃんと相談しなさい」


 「はっ、はいぃぃぃ」


 ラティーファは最後に軽く背筋を伸ばす。


 「ぐっ」

 旦那(だん)さんの短い悲鳴を聞くと、ラティーファはようやくホールド()を外した。


 「さぁっ! 『人材育成機関』に行くよっ!」

 ラティーファは右手で旦那(だん)さんの左手を(つか)むと、建物に向かい、走り出した。


 (ふぅっ、何とかなったか、それにしても……)

 ラティーファはふと思った。


 (なんかホールド()かけてる時、妙に気持ちよかったな…… いやいやいや……)


 (妙な習癖がついても困るな。これはここまでっ!)



 ◇◇◇



 勢いよく走って行くラティーファと旦那(だん)さんを見て、シナンとエウフェミアもあわてて走り出した。


 「ふっ」

 シナンは小さく笑った。


 「やっぱり、あの二人は、あの二人じゃないと駄目なんだな」


 「今回も見ていて驚きましたが、あの二人ってなんかピッタリって感じで」

 エウフェミアも笑った。


 「そうだね」

 シナンは(うなず)いた。



 ◇◇◇



 今更ながら、旦那(だん)さんは「他人(ひと)を教えられない」現実を受け入れないと次へ進めない。


「剣術訓練コース」にはラティーファが補助に入り、坊っちゃんも可能な限り、精神力(メンタル)面での指導のため、臨席することとした。


「射撃訓練コース」は坊っちゃんが不在になる分、シナンとエウフェミアがフォローすることとした。


 「う~ん」

 坊っちゃんは(うな)った。


 「射撃訓練コース」はそれなりの成果を得たと言っていいだろう。


 しかし、「剣術訓練コース」は……


 「『レーザーセイバー』はその何と言うか、『才能』が占める部分が多いんですよ。僕が持ってもどのくらいの『持てる性能(ポテンシャル)』が引き出せるか、自信がないです」



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