あとがき
「邪神捜査」、楽しんでいただけたでしょうか。
本作は、アルファポリスさんの「ミステリー大賞」に応募するために執筆したものです。
普段の私なら、過去の授賞作の傾向を研究してそれに特化したものを書いたりするのですが、今回は完全に趣味オンリーでいきました。
分量に関しては、推理小説の短編一本と同じぐらいの、原稿用紙五十枚程度にまとめたためにややボリューム不足となっています。
全体的に長めのなろう小説に慣れてしまったからかもしれませんが、この量だとやや消化不良を感じますね。
内容に関しては、前に書いていた素人探偵ものと違って、警察を絡ませてしまったため、やや動かしづらい面がありその辺は反省材料です。
女性が欠片も登場しないのもかなり久しぶりでした(……久遠くんは、「ひさ」という名前の女の子ではありません)。
最初は、主役の二人のどちらかは女性にする予定だったんですよ、これでも。
あと、肝心の謎については、シンプルに行き過ぎてこれも消化不良です。
もっと麻耶雄嵩ばりのトリックで行きたかったです。
とりあえず「焼魚事件」だけで完結という形をとっていますが、読者さんに好評だったり受賞(実際には、いいところにいければ満足ですが)したときには、また別の事件を書いてみたいです。
もう名前だけでどんな内容か理解できるのを幾つか考えています。
……「ゴミ屋敷事件」とか「風の又三郎事件」とか、わかりやすいですよね。
それでは、最後まで読んでいただいてありがとうございます。
また、機会がありましたら、降三世警視の大活躍でお目にかかりましょう。