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まほろば  作者: 雨音かえる
秘伝書之段

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第参話 人売り村

ルビ表記編集しました。

 里を離れて数日。玄瑞と刹の二人が辿り着いたのは、山間にひっそりと佇む名もなき村だった。

 村人たちは皆、疲れ果てた顔をしてはいたが、余所者の二人に温かい言葉をかけ、今夜の宿まで提供してくれた。

 食料を分けてもらおうと立ち寄った村だったが、思いのほか親切にもてなしを受け、二人はその好意に甘えることにした。

「ひどいところじゃが、どうぞ。腹が減っておるのじゃろう?」

 村人たちに通された家は、村長(むらおさ)である老婆が住んでいた。震える手で薄い粥の入った器を差し出す。

 久々の人の温もりに、刹は「あちっ、でもうめぇ!」と熱い粥に顔を綻ばせ、夢中で喉を鳴らした。玄瑞もまた、紅梅の面影を重ねるように「すまない」と老婆に深々と頭を下げた。

 差し出された器の温もりが、冷えた身体と何より心を落ち着かせた。少しばかり甘い粥だったが、それは米の甘さがそうさせているのだと教えてくれた。疲れた身体には、このよく焚かれた甘い粥が最適だと。

 囲炉裏の火が、老婆の深く刻まれた皺を赤く照らしている。粥を平らげ、人心地ついたところで、玄瑞は膝を正して切り出した。

「ばあさま。……この辺りで、翁の面をつけた集団を見かけなかったか? 十人から二十人ほどの、妙に殺気立った者たちなんだが」

 老婆を刺激せぬよう、努めて静かな声を出した。だが、玄瑞の指先は無意識に膝の上で硬く握られている。

 老婆は火箸を止め、ゆっくりと首を横に振った。

「面を付けた者……いいえぇ。そんな不気味な方々、見たこともないのぉ。この辺りはあまり人も通らぬほど寂れた場所じゃから……そのような集団が通れば、すぐに気づきますわい」

 老婆の言葉に、玄瑞は胸の奥で小さく息をついた。

 期待はしていなかった。だが、わずかな望みを絶たれた空虚感は、重い。

「……そうか。夜分に妙なことを聞いて、失礼した」

「いいんですじゃ。お疲れじゃろうて。今夜ゆっくり休めば、明日の朝にはその様なこと、気にする(いとま)もなくなりますわい」

 老婆の穏やかな微笑みに、玄瑞は忍びとしての疑念を一度だけ飲み込んだ。今はただ、この静けさに身を預けたかった。その油断が、老婆の濁った眼が玄瑞の五体を「品定め」するように舐めていたことに気づかせなかった。


 村人が埃臭い板の間に(むしろ)を敷いた寝床に、二人を通す。

 村人たちは終始ニコニコと笑みを浮かべ、気持ちの良いほど愛想がよい。

 天井の隙間から差し込む月明かりの中で、隣に横たわる刹が肩肘をつき、眠たい目を擦りながらひそひそと囁いた。

「……おい、玄瑞」

「寝ろ。明日も早いし、俺は眠い」

「いいじゃねえか。さっきの話。その『翁の面』って奴ら、なんなんだよ。俺は「秘伝書探し」しか聞いてねぇぞ」

 刹の問いに、玄瑞は暗闇を見つめたまま、重い口を開いた。脳裏に蘇るのは、紅梅の叫び、そして燃える里の熱気。

 一瞬、言葉が躊躇した。

「……あいつらは、俺の里を襲ったんだ。里の連中の命を奪うだけじゃない。秘伝書を奪い、里の誇り穢しやがった」

 玄瑞の声は、低く、喉の奥を焼くような熱を帯びていた。

 刹はそれ以上何も言わず、ただ小さく息を呑んだ。自分と同じ、あるいはそれ以上に深い欠落を抱えた男の横顔を、じっと見つめていた。

「……ふーん。命より大事なもんがあるってのも、大変だな。なぁ、玄瑞。お前、忍びだろ?」

 玄瑞は驚いた顔をし、がばっと体を起こした。

 刹はその様子を見ると、にやりと笑った。

「なんでわかった」

 玄瑞の焦る顔を見て、刹は意地悪そうな顔をする。

「だって、村でも、町でもなく、『里』っていうからさ。なぁ、忍びってどんなんだ? 消えたりすんのか? それとも、なんか、術が使えるとか?」

 刹は興味津々に玄瑞の顔を覗き込んだ。

「いや、そういうのはねぇよ。物語の読みすぎだ。ってか、お前、字が読めるのか?」

「まぁな。まぁな。街の屋敷に忍び込んでは本をお借り(かっぱらって)して勉強してたからな」

 刹が自慢げに胸を叩き、鼻を鳴らす。

「とりあえず、俺が忍びなんてことは絶対に誰にも言うなよ」

「じゃぁ代わりに、俺に忍術……教えてくれ……よ……な」

 刹の言葉に玄瑞はぐうの音も出せず、渋々了承すると、刹はいつの間にか眠りに落ちていた。

 

 ――あれからどれほどの時間が経ったのだろう。外はまだ暗い。

 不自然なほどの喉の渇きで、玄瑞は目を覚ました。

 身体を動かそうとしたが、指先一つ、自分の意志が伝わらない。泥のように重い感覚が四肢を侵食していく。

(……粥か)

 不覚。意識の底で、あの老婆の震える手が差し出した器を思い出した。甘い粥。あの慈愛に満ちた温かさは、感覚を麻痺させる毒の温度だったのだ。

 抗おうと奥歯を噛み締めるが、視界が急速に狭まっていく。

 枕元に落ちる月明かりが、歪んだ老婆の顔のように見えたのを最後に、玄瑞の意識は深い闇へと沈んでいった。


「……ようやく静かになったと思えば、もう夜が明けるわい。こ奴ら、薬が効くまでにえろう時間がかかったのぅ。若いのはこれだから困る」

「だが、若い男は高値で売れるからなぁ」

「特にあの若造。なかなかよい顔をしておる。きひひっ」

 低く、乾いた老婆の笑い声が、不気味に静かに聞こえる。老婆に嬉々たる声で応える村人。それが意識を繋ぎ止める(くさび)となった。

 老婆と村人は、「商人に急いで連絡を取り次がねば」と、喜び勇んでそそくさと物置を出て行った。

 

 玄瑞は重い瞼をこじ開けようとしたが、視界は筵の隙間から漏れる、白々とした朝の光に遮られている。

「……おい、玄瑞。俺たちなんで簀巻きにされてんだ」

 すぐ隣で、刹の掠れた声がした。

 二人とも、筵に包まれ、その上から幾重にも縄をかけられた「簀巻き」の状態で、物置の床に転がされている。

「……痛ぇ、身体中が少し痺れてやがる。あのクソ(ばばあ)……」

「黙れ、刹。体力を削るな」

 玄瑞は短く応じながら、自分の身体の状態を確かめた。薬物の残留物が四肢を重く沈ませているが、意識は急速に冷えていく。

(普通なら一口で落ちるはずの量だったはず。……俺はともかく、このガキ、俺と同じだけの時間を持ちこたえたのか)

 玄瑞は、隣で必死に身をよじる刹の気配を、驚きを込めて感じ取った。

 老婆の言葉通りなら、刹もまた、常人離れした毒への耐性――あるいは、死を拒む凄まじい「生への執着」を持っていることになる。

「玄瑞、お前忍びなんだろ?  消えたりパッと縄を解いたり……なんか術があるんだろ?  出してくれよ、今すぐ!」

「だから、昨日もできねぇって言っただろ?」

「いや、……知らねぇ」

 刹の呑気な返事にやきもきしながら、玄瑞は静かに目を閉じた。

 術などない。あるのは、ただ泥臭い準備だけだ。

「刹。忍術を教えてくれと言ったな。これが最初の教えだ」

 玄瑞は、バキバキと肩の関節を外しながら腰元に忍ばせた忍具――『小しころ』を、指先で慎重に、かつ器用に引き出した。

「忍びを縛るには、鉄の鎖でも足りんぞ」

 指先でこしころを掴んだ玄瑞は、薬の痺れを精神力で押さえ込み、音もなく縄の繊維を削り始めた。

 

 シュリ、シュリ。

 

 心臓の鼓動よりも小さなその音が、慎重かつ確実に縄を刻んでゆく。

 

 シュリ、シュリ。

 

 静まり返った物置に、何かが細かく擦れるような不気味な音が響く。

「……おい、玄瑞。何なんだよこの音」

 視界を筵に塞がれたまま、刹が不安げに声を震わせた。

「この音が聞こえるのか。大したもんだな。だが少し黙ってろ。今、忙しい」

「忙しいって……。身体が重くて死にそうなのに、冷てぇこと言うなよ。……なあ、俺らどうなっちまうんだよ」

 玄瑞は答えず、指先の感覚だけに集中した。やがて、肌を締め付けていた最後の一筋がぷつりと断たれる。玄瑞は身をくねらせ、芋虫が這い出るように、音もなく筵の包みから抜け出した。


 バキ、ボコッ。


 暗闇に、骨が砕けるような生々しい音が響く。

「うわあぁっ!  何やってんだよ、玄瑞!  お前、今、自分の骨折らなかったか!?」

「外した関節を治していただけだ。ふぅ」

 玄瑞は元の位置に戻った肩を回し、小さく息を吐いた。立ち上がると、隣で必死に身をよじっている刹の筵を、無造作にめくった。

 眩しさに目を細める刹と、視線が合う。

「げ、玄瑞。あんた、いつの間に……」

「これが最初の忍術。『縄抜け』だ。覚えとけ。……おい、刹。さっきあいつら、男は高く売れると言っていただろう?意味わかるか?」

 縄を解きながら玄瑞がにやつき、何気なく言うと、刹は不思議そうに首を傾げた。

「さぁな。しいて言えば男の方がよく動くし、力があるからか?それとも戦か?」

「いや……まぁ、そういうこともあるんだが。世の中には、こういう若い男を好む『物好き』がごまんといる。まぁ……そういう連中が買うんだ」

 刹は一瞬、言葉の意味を噛み締めるように固まったが、理解した瞬間に顔を激しく歪めた。

「うぇぇ。嘘だろ?  やめろよ!」

「お前の(つら)なら、高く売れるかもな」

「お前、本気で殺すぞ」

 想像しただけで吐き気がしたのか、刹は顔を激しく歪め、身震いした。その「物好き」への純粋な嫌悪感は、今の彼にとっては揺るぎない正義であり、常識だと思っていた。

 玄瑞はその様子を気にかける風もなく縄を切り終えると、物置の奥の壁に目を向けた。

「来るぞ。表から出るのは愚策だ」

 玄瑞は指先の感覚で腐りかけた板目を見つけると、音もなく、しかし力任せに裏板の一枚を外した。

 朝もやの冷たい空気が、物置の中に流れ込む。

「行け。山へ逃げるぞ。走れるか?」

「なんとか」

 二人が外へ這い出したのと、表で老婆たちが商人と話し合う声が聞こえたのは、ほぼ同時だった。

  物置へと足音が近づき、楽しげな話声が聞こえる。

「さあ、旦那。見事な掘り出し物ですぜ。若いのが二人、傷一つありゃしない」

 重いかんぬきが外され、戸が勢いよく開け放たれた。朝日が差し込んだ物置の床には、虚しく脱ぎ捨てられた筵と、切断された荒縄が転がっているだけだった。

「なっ……!  逃げたぞ!  裏板を外しやがった!」

「きぃやぁぁぁぁぁぁぁッ!」

 老婆の金切り声が、朝の静寂を切り裂き、村の家々から人が武器を手に一斉に飛び出す。

 その時、玄瑞と刹はすでに村外れの斜面、腰までの高さがある朝もやの中を駆け抜けていた。

「追え!  逃がすな!  わしらの冬が、わしらの米が逃げるぞ!」

 昨日まで親切だった村人たちが、今は鬼のような形相で農具を手に追いすがってくる。

 一足先に逃げたものの、身体の痺れが言うことを聞かず、思うように走ることができない。

「くっそ。主要な武器は根こそぎ持っていかれたな」

「俺の小太刀もねぇ。あぁーっ! くそっ! 足が言うことを聞かねぇっ!」

 玄瑞は懐を探るも、武器はすべて取り上げられていた。刹は言うことを聞かない体にイラつきを見せる。

 行く手を阻もうと飛び出してきた男の(すき)を、玄瑞は手甲から引き抜いた棒手裏剣で弾き飛ばし、その喉元に鋭い一蹴を叩き込んだ。

「玄瑞、後ろ!」

 刹の叫びと同時に、老婆が狂気と共に鎌を投げつけた。

 玄瑞は走りながら振り返りざまに、手中の棒手裏剣を投げつける。その威力は、人の所業とは思えぬほど。


 キンッ。


 硬質な音が響き、回転しながら飛来した一丁目の鎌は虚空へと弾き飛ばされた。

「若造の方を狙えーっ! そ奴だけでも、ひっ捕らえるのじゃっ!」

 老婆の恐ろしいまでの執念が刹に向かう。

 玄瑞がその一撃を凌いだわずかな隙に、別の男が放った二丁目の鎌が、もやを切り裂いて飛来した。

 玄瑞の死角。それは、必死にその後を追う、武器を持たない無防備な刹を狙っていた。

「がっ……!」

 肉を削ぐ、嫌な音がした。

 刹が短く悲鳴を上げ、よろめく。

 鎌の錆びた切っ先が、彼の二の腕を深く掠め、地面に突き刺さった。

「止まるな、走れ!  森の奥だ!」

 玄瑞は刹の襟髪を掴むようにして引き寄せると、傷口からどす黒い血を滴らせる彼を強引に前へと押し出した。

 村人たちの罵声が遠ざかるまで、二人は振り返ることなく、光の届かぬ深い樹海へと足を踏み入れた。

 

 どれほど走っただろうか。

 背後の怒号が鳥の羽音にかき消されるほど深くまで森へ分け入ったところで、玄瑞は足を止めた。

 隣で、刹が激しく肩を上下させ、倒れ込むように膝をつく。

「……はぁ、はぁ……っ。あいつら、マジで殺しに来やがった……」

「見せてみろ」

 玄瑞は無造作に刹の右腕を掴んだ。

 袖は赤黒く染まり、肉がめくれた傷口からは、絶え間なく血が溢れている。玄瑞は懐から清潔な布を取り出すと、手際よく傷口を縛り上げた。

「……っ、痛ぇ!  もっと優しくしろよ!」

「甘えるな。……錆びていたな、あの鎌」

 玄瑞は、地面に突き刺さっていたあの鎌の、赤茶けた鈍い光を思い出していた。

 忍びにとって、戦場での死因は一撃による失血だけではない。不潔な刃がもたらす「腐れ」こそが、最も恐るべき敵であることを玄瑞は知っていた。

「……掠っただけだ。俺は左利きだし、これくらいなら……っ」

 強がる刹を、玄瑞は無言で見つめた。

 傷口を洗う水すらないこの森で、その「掠り傷」が何を意味するか。玄瑞は一抹の不安を抱えながらも、再び歩き出した。

 

 ――その夜。

 追っ手を警戒し、火も焚かずに身を潜めていた暗闇の中、刹の呼吸が不自然に荒くなった。

「……おい、刹。どうした」

「……なんでもねぇよ。ちょっと、傷が熱いだけだ」

 そう答える刹の声は、明らかに震えていた。玄瑞がその額に触れると、驚くほどの熱気が掌を打つ。闇に目を凝らせば、昼間に縛った布の下から、肉の腐り始めたような嫌な匂いが漂い始めていた。

 夜が明けるのを待つ猶予はない。玄瑞は朦朧とする刹を強引に立たせ、肩を貸して山道を急いだ。


 空が白み始め、夜通しの行軍の果て、二人の足取りは目に見えて遅くなっていた。

「……げ、玄瑞。……ちょっと、休ませてくれ……」

 振り向いた玄瑞の目に映ったのは、土気色の顔に冷や汗を浮かべた刹の姿だった。玄瑞が刹を支えると、衣服越しでもわかるほどの異様な熱が伝わってくる。

「腕を見せろ」

 無理やり袖を捲り上げると、玄瑞は思わず息を呑んだ。たった一晩で、傷口は紫黒色に膨れ上がり、そこから木の根のような赤い筋が肩に向かって何本も伸びている。

「化膿したか。想定よりも早い」

「なんか、……すげぇ寒いんだ。……笑っちまうよな。あんな奴らに売られるのは嫌だって……熱くなって逃げたのに……」

 刹はうわ言のように呟き、焦点の合わない目で宙を仰いだ。膝が折れ、地面に崩れ落ちようとする身体を、玄瑞は咄嗟に受け止める。

「喋るな。術を教えると言ったはずだ。死なれたら、俺が嘘つきになるだろ」

 玄瑞は自分よりも一回り大きな刹の身体を、迷わず背負い上げた。熱に浮かされた刹の吐息が、玄瑞の首筋を焼く。

「死なせんぞ、刹」

 次第に森の木々がまばらになり、開けてきた。遠く、もやの切れ間に、村らしき小さな灯火が瞬いていた。

【あとがき:用語解説】


筵:稲わら、藺(い草)、竹などを縦横に編んで作った長方形の敷物です。古くから座る場所や寝床、農産物の乾燥・保管、さらには門松の装飾や泥よけなどの農業・建設資材として広く使用されてきました。別名「こも」とも呼ばれます。


小錣こしころ:忍びが携帯する小さなノコギリ状の忍具。縄を切ったり、板を削ったりと隠密活動には欠かせない道具でした。


棒手裏剣ぼうしゅりけん:忍びが隠し持っていた細長い手裏剣。投げつけるだけでなく、接近戦で突く・打つなどの用途にも使われました。


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