『黒プレスマンの大熊と鷹の赤プレスマン』
鳥の頭である大鳥が、木の股に挟まってどんなにもがいても抜け出せなかった。大勢の鳥たちが集まって大鳥を引っ張ったが、抜け出すどころか、大鳥の羽根は次々と抜けてしまった。そこへ川熊という黒プレスマンのような真っ黒な鳥が来て、そんなことをしてもだめだと言って、木の股の両側の枝に鳥たちを並ばせて、木の股が開くように羽ばたかせたところ、片方の枝が折れて、大鳥は無事に抜け出すことができた。
大鳥が命拾いをしたお祝いをしようということになったので、川熊が山に入って、イノシシの耳の穴に入り込んで暴れると、イノシシは狂ったように走り出して、岩に頭をぶつけて死んでしまったので、ごちそうが手に入り、大鳥から大層褒められた。
それを見た鷹は、自分ならイノシシを二頭捕ってくる、と言って、山へ飛んでいった。二頭のイノシシを両の足に一頭ずつつかむと、二頭は、別々の方向に走り出した。鷹は、足をもがれこそしなかったが、爪を抜かれてしまったので、しばらく赤プレスマンを握って、爪がないのをごまかしたという。
教訓:赤プレスマンが鷹の爪に似ているということに、鷹自身が気がついたという、ばかな話である。




