表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
令和の中学生がファミコンやってみた  作者: 矢木羽研


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/90

第28話:異なる目から見る雨と太陽

 再びリムルダールへ向かう。途中、マイラへ寄って温泉を調べる。「風呂場から4マス南」という情報を、「よしりーん」という内輪ネタっぽい名前の老人から聞いていたからだ。指定された場所で「とる」を実行しても何も起こらない。どうやら宝箱と違って「しらべる」でないといけないようだ。


 手に入れた妖精の笛、使ってみると軽快なメロディが流れるが、何も起こらない。ついでにマイラにある扉を開けて話を聞くと、妖精の笛はメルキドに入るために使うようだ。ゴーレムは笛の音に弱いという情報とも関係があるのだろう。しかしまだ敵が強いので保留。


 *


 マイラ周辺を改めて探索。北西の方の地面に階段があって、ダンジョンかと警戒するが老人がいるだけ。銀の竪琴を取ってこいという話。妖精の笛と同様の楽器のようだが、何か関係はあるのだろうか。


 *


 薬草を仕入れてリムルダールへ。薬草、せいぜいホイミのMP節約程度のものかと思っていたが、どうやらホイミの2倍程度の回復量があるようで思ったよりも強力。しかも他のアイテムとは別に6個まで持てる。これは鍵も同じようで、なるべく満タンにしておくのが冒険のコツかもしれない。


 リムルダール南、キメラ相手に死亡してしまう。HPは50以上キープしておいたほうがよさそうだ。リカントマムルはマホトーンを無駄撃ちするのでノーダメージでも倒せたりする。次に買うのは3000ゴールドの鋼鉄(はがね)の鎧か、7700ゴールドの魔法の鎧か。レベルが上がると戦闘も安定してきたので、ここは魔法の鎧を目指そう。


 リムルダール南のほこらに入ったらいきなり追い出される。アイテムが必要なのだろう。このあたりはキメラがいて危険なので、少し上の方でレベルを上げることにする。リカントマムルやゴールドマンが出てもキメラが出てこないエリアがあるようだ。


 橋を渡ると敵が強くなるというのを最初の方に聞いたのだが、どうやらこれは間違いというか不完全な情報であるらしい。橋を渡らなくても向こう岸の敵の一部が現れるようになっているようだ。


 宿屋へ数回往復しているうちにレベル12になり、程なくして7700ゴールドも溜まった。魔法の鎧、守備力は期待ほどではなかったけれど歩いているうちにHPが回復する効果が強力!


 *


 ここで買えるものは全て買ったので、まだ行ったことのない場所を探索する。怪しいのはガライだ。鍵のかかった大きな建物はピラミッドのような墓地だろうかと思って入ってみたら、意外にも人がいる。奥の方に抜け道があり、先に進むと地下洞窟。魔法の鎧のおかげでほとんど回復は不要かと思ったが、死霊の騎士が強い。


 階段が複数あって迷ったが、適当に試しているうちに一番奥らしきところまで行って、銀の竪琴を入手。ボスを警戒していたが何もいなかった。


 銀の竪琴を使うと、やはりメロディーが流れるが何も起こらない。とりあえず老人に持っていく。FF1のアストスの件を思い出してここも警戒したが、すんなりと雨雲の杖に交換してくれた。


 *


 ラダトームに戻る。鍵が余っていたので1階の東部分を探索。割高だがここでも鍵が買える。地下室の情報があったが見つからず。ダメージゾーンの先あたりが怪しいと思って地面を調べてみたのだが。さすがに全マスを調べる気はしないのでこれも保留。


 ここで復活の呪文を聞く。今日はこれくらいにしておこう。そして終了前は実験タイムだ。ガライの墓で拾った「呪いのベルト」という、いかにもヤバそうなアイテムを使ってみる。不気味な効果音とともに呪われる! 特に変わったところはなさそうだが、城の入口で強制的に追い出されてしまった。


 呪いの話をしている人が隣の町にいたことを思い出し、話しかけるとあっさりと呪いは解ける。しかしアイテムは消えてしまったので、普通に売ったほうが良さそうだ。


 *


「雨雲の杖っての取った!」


 僕はハルキにアイテム画面を見せて送る。同時に、復活の呪文も。


ぼなゆじす ざばもぼきずよ

ごすぬまぞ せげえ


「城の地下室ってのがあるらしいけど見つからなかった、ちょっと探してみて」

「おう、任せろ」


 *


「見つけたぞ」


 程なくして、ハルキから写真が来た。階段は城の入口の右のほう、全体でいえば右下の隅にあるようだ。


 さっそく電源を入れて試す。パスワード入力が面倒だったのでニューゲームだ。しかし、どうやっても階段のところに行けない。一歩でも城から出ようとするとすぐに全体マップに移動してしまう。


「どうやって行くの?」

「ここ、右側から抜けられるんだ」


 さっそくパスワードを入れて試してみる。確かに、右側は1マスだけ強制移動しないようになっているようだ。これは気づかなかった。階段の下にいる老人から、太陽の石を入手。使ってみても何も起こらない。


「雨と太陽が合わさるとき虹の橋ができる、って言ってる人がいるけど、雨雲の杖と合成とかするの?」

「だと思うけど、ここじゃ無理みたいだな。ところで雨雲の杖はどこにあったんだ?」


 僕は経緯を説明した。


 *


「なあ、ガライの墓ってどこにあるんだ?」


 しばらくするとハルキから、ガライの町の建物の写真とともにメッセージが来た。


「奥の方の壁、抜けられるよ」

「どういう意味だ?」

「だから、1マスずつ壁にぶつかってみればわかるって」

「……あ、そういうことか!」


 僕が見つけられなかった城の階段をあっさり見つけたハルキだが、逆に僕があっさり見つけられた抜け道には気づかなかったようだ。「三人寄れば文殊の知恵」という《《ことわざ》》を習ったが、こういう意味なのかも知れない。

注:


『銀の竪琴』


 実はダンジョン内で使っても何も起こらない。モンスターを呼ぶ効果はフィールド上のみで有効。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ