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charinco:ratata  作者: タニコロ
2/6

パソコンを買った

美織はスプラッシュを手にして

ふらふらと歩く。

「ねぇ、これ日本橋で売ったら高く売れるんじゃないの」

「あかんって。もらったやつやねんから売ったらやらしいって」

直美が注意する。

酔っぱらった二人は南海電車の難波駅の1番ホームまで

よたつきながら歩き、

なだれ込むように高野線に乗った。

直美の家は美織の家のすぐ近くだ。

小学校の時から登校班も同じだった。

美織の地元は不審者が多いという理由で

小学校へは集団で登校するルールがあったのだ。

駅に着いてふらふら歩きながら改札を出る。

帝塚山の駅のホームは日本で何番目かに狭い。

踏切を渡ってふらふら歩いて教会を越えて

直美の家だ。

「おやすみ。音楽のソフト、ちゃんと使いなよ」

「よく考えたら家にパソコンあるけど、みんなのだ。自分のないわ。買うわ。ノートパソコンを。ヨドバシでええやんね」

「新品か。いいな」

「明日、会社終わってから買いに行くわ」

美織はそう言うと家に帰った。

美織の家は直美の家の三軒隣である。


翌日、パソコンを買いにヨドバシカメラに行った。

美織の会社から中央大通りを通って

四ツ橋筋に出て梅田に行く。

マッキントッシュにするかウィンドウズにするか一瞬悩んだが、

家がウィンドウズだったのでウィンドウズにした。

帰りは御堂筋を南下、26号線を通って

玉出を抜けて帝塚山だ。

家に帰ってさっそく音楽ソフトをインストールした。


ぜんぜん、わからない。

とりあえずエレクトリカル・ドラムマシンをいじくってみた。

長音と短音をいじくれるちょっと変わったリズムマシンだ。

ドラムと一緒にウィイーンという音が流れる。

面白い。

その日はずっとリズムを作って遊んでみた。

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