オカルト倶楽部の黙示録 Ⅱ
「ささ、まずは食べ歩きからよ!」
「おい待てコラ。」
俺は蓮子の首根っこを掴む。
「何か、実は託けて観光しに来たのか我? だったら帰るぞ。」
「い、嫌だってねー、夜にならないと噂の検証とかできないからさー、ね?」
「高校生が何深夜徘徊しようとしてんだよ……。」
俺は頭を抱えるが、負けじと蓮子は一冊のノートを突きつけて来た。
「ほらほら、こうしてメリーと事前にいろんな情報収集して来たんだからね! その中で特に多かったのが夜なのよ。」
「……はあ、わかったわかった。だがらそんな目で見るな。」
蓮子とメリーがうるうるとした瞳で俺を見るため、俺は降参の意思として両手を挙げた。すると二人はニッと笑い、
「「いえーい!!」」
とハイタッチしたのだった。
ああホント、どうして『秘封倶楽部』に甘いのかとため息を深くこぼした。
「……おいこら」
こいつらのせいで口癖となった言葉を向ける。
「本当に観光じゃないんだよな?」
「あったりまえよ!」
「そうですよ。あ、おやきどうぞ。」
メリーが差し出したあやかを口にして、俺はそれでもジトーっとした目で二人を見るから、二人もそっぽ向いてピューピューと下手なくたばれを吹いていた。
俺は今、両手にかなりの荷物を抱えている。こいつらやっぱり観光の荷物持ちに呼んだだけだろ、と今日一のため息をついたのだった。




