表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方氷精異聞  作者: ゆっくりキラセス
序章
2/19

『遠い日の記憶』

『俺が救ってやるよ。』

 ひとりのガキがそう言った。言うまでもないがそんなガキは昔の『俺』だ。

 言ってやったそいつらは泣くことをしなかったから、俺は愚かにもそんな無責任なことを言った。

 そいつが俺の言葉をどこまで信じていたかは知らない。たが、そいつらは笑ってくれた。


 俺はその証明として、その世界の管理者に勝負を挑んだ。


『神出鬼没の女に三日間逃げる』、ただそれだけのこと。

 遊ばれていたのかもしれないが、彼女たちの思惑とは裏腹、俺は三日逃げ切った。誰もが逃げられると思っていなかった『隙間の妖怪』から。


 三日後、俺は笑って再び現れ『どうだ、不可能なんてありえないってわかったろ?』と言って見せた。


 それから半年、そいつらと一緒に色んなことをしてきた。悪ガキらしく悪戯したり、逆に誰かのためにヒーロー活動ごっこしてみたり。




 それは幼き日の記憶だった。『幻想郷』と呼ばれる世界に迷い込んだ俺の、非日常の記憶。


 突然終わりが来た。だがなぜそうなったか、その日の記憶はない。





 幼少の記憶はそこまでだった。


 文字通り『幻想郷』の記憶だけが俺の幼少の記憶で、そこに迷い込む前の記憶も、そして帰ってから中学卒業までの記憶も、俺にはない。


 5歳の記憶のみ残して、『平和熱也ひらなご ねつや』は今、高校一年の秋休みを迎えたのだった。『異能』とともに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ