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狩りと魔法と  作者: 岡田 かおり
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三沢事件

黒歴史つくちゃった

「やっぱり…お前だったんだな。」


 そう告げられた時僕は今まで積み上げてきたものが全て無駄になったんだとようやく理解出来た。

「じゃあな敦」


 そう言うと彼は目の前の友人だった者を殺した。



 2年前の夏 2021年 8月12日


 ごく普通の高校生の僕はまだ夏休みを満喫していた時だった、

「続殺人犯のミサワ ノブチカが逃走しました。」リビングにあるテレビからそんな物騒なニュースが聞こえてきた。


「おい聞いたかよw三沢のやつ警官隊をなぎ倒したって話だぜ?」


 そんなことを言ってきたのは俺の小学校からのおさ馴染みの友人トオルだった。


「んな事言ってねーで早くドローしろよな」


 僕は友人に早く自分に番を回せと催促した。

「とおるくーんそろそろ帰ったら? お母さん心配するわよ!」


 と僕の母親が言った もう気がつけば20時になろうとしていた。


「んじゃ!俺は帰るわ今日の賞品は明日缶ジュース1本奢れよな」


 ゲームで勝って機嫌が良いのかいつもよりすんなりと家に帰ることを決めた目の前の友人は支度を始めていた。


「しゃねーなぁ明日は面倒いから今日奢るよ コーラでいいよな?」


 と言い 友人と2人で玄関を出た


「なぁ知ってるか?三沢のやつ結構近くで目撃情報出てんだぜ?さらに三沢の丸腰相手に警察はSATを動員するって話だ!」


 さっきの話の途中をしてきた。 あたりは暗くなってきて街灯の光には虫がよってきていた。


「またその話かよwもう暗いし突然三沢が出てきそうで怖ーよ、 なぁSATって」

 その時だったあたりの空気を一瞬で壊すような炸裂音がした、その音はパーティなどに使うクラッカーや不良などが使うような爆竹と言ったようなものだった 。実際僕はこの光景を見るまではそうだと思っていた。

 目の前で横たわる友人当たりには赤黒い液体 黒いそして2本向こうの街灯の先には黒い服を身に纏う4、5人程度の大柄な人影

 あまりにも現実離れした状況だがこれは夢ではないと そして身に危険が迫ってきていると理解できた。

「なぁあのガキはどうするよ?」


「こんな所で黒を見つけりるとは思ってもいなかったぜ」


「三沢のやつは見失ったがまぁ矢澤さんの隊ならもう始末してますよ」


 複数の人影から聞こえてくる笑い声と共にそんな話が聞こえてきた

「ああ わぁあ かわ な」 助けを呼ぼうとしたが恐怖のあまりに言葉にならない野生の動物の鳴き声のような声しか出なかった。 もう死ぬと覚悟しなければいけないと目の前の光景が諭してくる

 だがそんな状況が一変した、 今まで人影だったものを街灯の光が照らしてこの目に焼き付いてきた。

 あれは警察だ、だかどうして、目の前に映る警察がなぜさっきまでゲームしていた友人を殺した?

 そして何故その警官は赤色の液体を吹き出しその場で崩れ落ちる


 俺は理解出来なかった。何故目の前の仲間が血を吹き出し倒れているのかを、 今の俺たちの仕事はなんの抵抗もしてこない黒の排除だったはず、


「おいっ!奴は使いやがった、 作戦を変更する、三沢の方は矢澤に任せるここは引くぞ」


 隊長の怒鳴り声のような命令は止まってしまった思考にビンタをするように響いてきた。

 失っていた頭の回転がやっとまともに回り始めたような気がした


「了解支援感謝する」


 隊長は別の隊に支援要請をしていた。


俺たちは別の隊の狙撃による支援を頼りにこの場から離れるしか選択肢はなかった、


「後藤の隊はあそこに見える大きなビルと向こうのホテルの屋上を陣取っている、あそこの広場ならアイツらの狙撃による支援が受けられるはずだそこまで引くぞ」


隊長が言っていたビルはこの街で1番高いビルだったその屋上ともなればこの街全体を狙撃による支援をするには容易だった。 だがここは住宅街いくら高さがあったとしても視角の外だったらしい

15メートルぐらい先の広場にはもう既にここまで乗ってきた護送車が仲間によって停められていた、

 俺は仲間の死体と黒の死体そしてあの異物に背を向け広場の護送車へと走った。


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