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終
バタンと音を立てて鉄製の扉が閉まる。
帰り着いた、我が家。
結局きぃちゃんの葬儀にも出ずにあの呪われた村から逃げるように帰ってきた。
帰ったら、全て終わると思っていた。
けれど、駄目だった。
おとしおとし
みずのこちのこ
はりついてとんとん
こっこないたらおわり
はらへった
きゃらきゃらと子供が笑う声が響いた。
間違いなく、きぃちゃんとあきちゃんの声だった。
もう、頭を抱えて震えるしか道は無い。
悠人はただただ怯えていた。
一人暮らしのワンルームの片隅で。
―完―