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カイゼル王国復興記  作者: 眠い猫
英雄王の帰還
8/9

ダンジョンⅡ

変なところご意見はコメントをよろしくお願いします。

五階層に到達した。アンデットナイトやリビングアーマーはそれほど驚異ではなかった。

ロックバレットでは死ななかったが神撃魔法を使えば一撃だった。

そして今俺たちはボス部屋の前にいる。


「さてボス部屋Ⅱ着いたわけだがこの先のモンスターについては一切情報がないのか………」

「ええ、大体ここまで来れないし来れたとしても何か分からない以上危険ではいらないから。」


情報は一切無し、騎士系統の魔物だとは思うがルルをつれていくのは危険か。


「ルル、お前はここに残れ。」

「どうして?」

「情報がない以上危険だからだ。」

「でも私一人でここで待ってたら魔物が来るわ。」


それもそうだな。どうするか………そういえばアイテムボックスの中にあれがあったな。


「これを貸そう。」

「なにこれ?」

「魔導銃だ。」

「そうなの………って魔導銃なんて超のつく高級品じゃない。」

「だから貸すだけだ。その中には神撃魔術とロックバレットを込めておいた。この階層の魔物程度なら大丈夫だろう。」

「わかった、私はここで待ってる。でも怪我したらすぐ治すからさっさと出てくるのよ!」


やはりこの子はベティに似ているな。


「分かった、では行ってくる。」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆


これはルルを連れてこなくて正解だったな。

ボスがアンデットナイトだったのは拍子抜けだったがまさか中隊と同じ数とはな………


「アァァ」

「オォゥ」

「ウゥゥ」


200体、この数を相手にするのは中々骨が折れる。


『"ホーリーフィールド"』


神撃魔法は魔力を食うからそれほど撃てないんだが一撃で10体か………きついな。

魔力の残量的に撃てるのはあと5発、まあ仕方がない残りは剣で倒すか。


「ハアァ」


手前にいたアンデットナイトを他を巻き添えにして吹き飛ばす。

後ろからも来ているが素早く振り返りロックバレットで倒す。


「グフッ」


右から来ていた奴の攻撃を受けてしまったか。くそっ


『"ロックバレット"』

『"ホーリーフィールド"』


後ろからも斬りかかってくる。


「クソッ」

『"ロックバレット"』


殺しても殺してもきりがない。数が無いのであまり使いたくは無かったが


『来たれ炎精、火炎の竜となりて燃やし尽くせ"炎精召喚"』


スクロールを取り出しながらそう唱える。するとスクロールから精霊界より呼び出された炎精が竜となって現れる。


「薙ぎ払え」

「ガァァァァ」


竜が飛び回りスケルトンナイトを燃やしていく。


「アァァ」

「オォォ」


最後の一体を真っ直ぐ降り下ろした剣で両断する。


「ガッ」

「カイル大丈夫!」


すべて倒したから扉があいたのか。


「ああ。」

「ああって怪我してるじゃない。」

『"ハイヒール"』

「さあ、終わったなら帰りましょ。」

「いや、俺が用があるのはこの先だ。」


そう、このダンジョンを解放するのが目的だからな。


「でもこの先には人らしきものの入った魔石しかないらしいわよ。中身が見目麗しかったりすると高値で売れるらしいけど。」

「売れる、あれを売っているのか!」

「え、ええ」


くそっ、今の人類が知らないとはいえ不愉快だ。


「用事を済ませてくる。少し驚くことが起きるだろうが騒がないでくれよ。」

「わかったわ。」


ギィィィィィ


「やはりか。」


扉を開けるとそこには騎士団員の沈む魔石があった。


「本物みたいでなんだか不気味ね。」

「本物だからな。」

「えっ、」


『ああ、領域の主よ。そなたの領域の新しき主が命ずる。魔の物を鎮め領域を正常に戻せ"迷宮解除"』


魔石が溶け、中の騎士団員が次々と目を覚ましていく。


「迷宮が解除された!陛下生きていらっしゃったんですね!私はランデル砦守備隊長のラルスと申します。」

「いや、私も死んだのだが人類の神がかつてのカイゼル王国のような四種族平等な世界を作れと蘇られせてくださったのだ。」

「そうですか、やはりエーデルシュタインは………」

「人類至上主義を貫いたようだな。」

「これから一体どうするおつもりで?」

「あれから500年の時が経った。」

「おお、500年ですか………」


ざわついている。仕方がないだろう彼らは眠って覚めたら500年経っている様なものなのだから。


「そこで最初は国を名乗るのではなく傭兵団として各地のダンジョンを攻略しちからを蓄えようと思う。今各種族の中は険悪だが幸い騎士団には全種族のものがいる故ちって活動しようかと思っている。」

「そうですか。ハーフのものたちは?」

「近くにそこの彼女の住んでいるハーフの集落がある。その集落に逗留させてもらうつもりだ。食糧が足りないようだがアイテムボックスの糧食なまだしばらくあるうえ、自衛戦力が有れば集落を拡張でき、食糧も生産出来るだろうからな。」

「わかりました。ではハーフと各種族のものに隊を分配します。」

「頼んだ。私はなにも言っていなかった故、この者と共に集落に先に戻る。一人連れていって戻らせるからその者の案内であとから来るといい。」

「ハッ、了解しました。」


さて、あとはあそこで固まっているルルと集落の者への説明か………

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