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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

雨の日に

作者: 柳原 結城

怖い話はこの世の中には多くある、例えば…

呪い、神隠し、七不思議などがありますね。

しかし、実際に全て体験することは多分無いのではありませんか?

霊などにあったことや見たことがないので、その存在自体を否定する方もいると思いますが…


私は否定はしません。


今私は高校3年生です。

これはとても小さな頃の時の話…


小学1年生の夏休み、近所の上級生の友達に連れられて神社で缶蹴りや鬼ごっこなどをして遊んでいた。


時刻は夕方になり、もう帰ろうとすると急に雨が降ってきて神社の境内で雨宿りをしていた。

夕方でもあったが、雨のせいか周りはとても薄暗く遠くまで見渡すことができない。

とても怖く思っていたその時だった!


「ドォドォドォォォオーーーン」


とても大きな雷が神木めがけて落ちた。

僕はとても驚いた、みんなもその雷にとてもびっくりしていた…

それから、僕はずっと神木の方を見ているとさっきまで降っていた雨が急にやみ、空は不気味な赤黒色に一変した。

やっと帰れると思い、みんなで一緒に帰ろうとしたがみんなの姿が無かった。


みんなの姿は無かったが、黒い塊のような物があった、それはよく見ると男の子だった。

僕はその子を見た瞬間


「うわぁっ!」


と思わず言ってしまった。

その男の子は、全身にやけどを負ったかのように皮膚が酷く焦げている。

しかも片腕がない、まるでついさっき引きちぎられたかのような傷口をしていた。


僕はとても怖かったが少し勇気を出して聞いた


「きぃ、きみ、きみは、だぁ、だれ?」


返事は無い


「だぁ、だい、じょう、ぶ?」


返事は無い


僕の中の怖さは限界になり逃げ出そうとした時、男の子の真っ赤で血が垂れそうな眼球がもの凄い形相で僕を見ていた!!


僕は叫びながら全力で走ったが、気づくとまた神社の境内にいた。

しかし、先ほどとは違い雨が降っていた。

また、上級生の友達もいたことに安心したが、僕が一番安心したのは男の子の姿は無かったことだった。


しかし、安心したのもつかの間…


神社の神木は全体が黒く焦げていて、大きな枝が焦げ落ちていた…


まるで、男の子のように…


それ時だった、あの真っ赤な目つきでこちらを睨まれた気がした。


あれから10年以上たった今もずっと、ずっと、神社の近くを通ると真っ赤な目つきでこちらを睨んでいる…


今日も雨は降っている。


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