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プロローグ〜始まりの地へ〜
よろしくどうぞ
「この世界で一人の運命の相手を見つけて貰います」
「えっ・・・・・!?」
それは突然の命令だった。
おそらくこの世のものではない空間に見知らぬ無精髭を生やしたおじさんと二人だけの世界に私はいた。
「これはどういう状況ですか?」
まだ頭の整理がついていない私は少し小声で言った。
無理もない。こんな暗い所に40過ぎであろうおっさんと現役高校一年生の私が二人だけでいるのだから。
そんな事を思いつつ、おじさんの返答を待っていた。
すると、おじさんは少し笑って私の元へ寄ってきた。
「君は選ばれたんだよ。この世界のヒロインにね」
この一言により、私は暗闇の部屋から異世界の都へ転送され、この世界で運命の主人公を見つけなければならなくなった。
続編あり。