春の詩(踏み切りと菜の花)
くらいくらい中に
けたたましい音がする
もっともっとくらいくらい
もあもあくれーじー
うたうよ
声高らかに
さよなら
たのしかったよ
ありがとう
もう わすれるね
快速に乗って四人席
窓の外じっと見てるふり
とぎれた会話うめるため
川があり土手があり
一面が黄色であふれだす
きれいだね
あたたかい
でも さわれない
さよなら
とおりすぎるね
鈍感な空に覆われて
情けない涙は引っ込めて
いつもの風の中歩く
ピンクベージュのトートバッグ
肩ひもがずり落ちた
きのうのよるの遮断機と
きょうの昼間の春の色
あしたのあたしは寝そべって
へいわな詩を書いている
さよなら
たのしかったよ
ありがとう
またね