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十分小説書いてみたシリーズ

お題「桃太郎から二十年後」

作者: Xenon

はじめましてXenonッス。

これが初投稿となります、どうぞ生暖かい目でご覧ください。

桃太郎の話から二十年後。


俺は今、死の淵に瀕している。

今は微かに目が開いているが長くは続かないだろう。

確かにあの時俺は鬼を倒した。金銀財宝も持ち帰って幸せだった。

幸せは長くは続かなかった。


俺の成長は、止まらなかったんだ。


だって、考えてみて欲しい。俺は桃から産まれたあと、健やかに育ち、非常に短い年月で鬼を退治出来るほどの屈強な身体をてにいれられた。その間、約三年。でも、その勢いで二十年も過ごせばどうなるか、少し考えればわかる話だったんだ。

仮に俺が鬼を倒した年齢が十六歳だと考えてみたとして、一年でおよそ五歳、その成長を二十年間。俺はもう普通の人間基準で百歳はとうに超えているだろう。

今、俺はもう、布団から起き上がることすら満足には出来ずに子供の頃よろしくお爺さんたちに世話をしてもらっている。先は長くないだろう。

めでたしめでたしで終わる物語なんて、無かった。


夜も深いのだろう。お爺さんの寝息がかすかに聞こえる。

ああ、また瞼が重たくなってきた。

俺は目を閉じた。


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