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第十一話 幼女の里帰り

 藍色の髪の女の子と茶髪の女の子を含めた、計7人の幼女がいた。

 僕は彼女らとアルファールと共に歩き、小さな村までやってきていた。


 やっぱり、それなりの時間を歩いていたのだが、道は一本道だったので迷わず来ることができた。

 道を知っていたのは、どうやら月に一回ほどは蜥蜴人に連れられてこの村に帰っていたかららしい。

 その時は、蜥蜴人の背中に乗っていたから、ここまで時間がかかることは無かったという。


 ……流石に幼女の足ではなかなかに辛い道のりであり、アルファールに変身してもらって、その背中に乗って途中から村に向かった。

 なんなら最初からアルファールに頼めばよかった。


「!? あんたたち、どうしたの!? 何で今日は、リュウさんたちと一緒じゃないんだい?」

 村(というにはささやかすぎるか。やはりテントのようなものが数十立ち並び、一つの井戸と、小さな畑があるだけの場所)に到着し、一番最初に出遭った女性が、僕たちを見て声尾を賭けてきた。


「トカゲさんが、村に戻れって……」


 藍色の髪の女の子(どうやら、彼女は一番の年長者で、幼女ちゃんたちのリーダーだったようだ)が、説明をするものの、それだけではやはり通じない。

 というか、たぶんだけどリュウさんてあの蜥蜴人の誰かのことだよなぁ。


「……それは、どういう? ……あら、あんたは、一体どこの子だい?」


 僕をみて、その女性が声を掛けてきた。

 見覚えのない幼女がいて、たまらず声を掛けたのだろう。

 僕は、答える。


「僕は、彼女らを蜥蜴人から頼まれたものです。……詳しい話がしたいので、この村の長はいますか?」


 僕の言葉に、彼女は疑わしそうな目を向ける、

 まぁ、仕方ないか。こんなすがたでは、きっという事を簡単には信じることなんてできないだろう。

 だから僕は、ひとこと彼女に耳打ちした。


「蜥蜴人達は、森の中で息絶えました」


 と。

 当然、幼女たちには聞こえないようにはなした。

 これで、一体彼女はどんな反応を見せるのだろうか。


「……いいわ、その話、詳しく聞かせてちょうだい」


 振るえた拳を握りしめた女性。


「ぶるああぁぁぁぁぁ」


 何故か吠えるアルファール。


「……とりあえず、元に戻りなよ」


 僕が言うと、アルファールさんは一瞬強い光に包まれてから、いつものサイズに戻った。

「あ、せやった。戻るの忘れ取ったわ!」


 なはは、と警戒に笑うアルファール。


「それで、さっきはなんて言ったの?」

「トイレ借りたいんやけど、ウォシュレットついとるかな?」

「ついてないんじゃないかな!?」


 ええ、あの「ぶるああぁぁぁぁぁ」に、そんな意味あったの?

 もしかして、これまでもウォシュレットの有無を確認していた場面、あったの? 


 僕はアルファールに対して得体のしれない不安を抱えたのであった。


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